復興願い「光舞」奉納へ神職が稽古、富山で7月披露

小野副会長(左)から指導を受ける神職

 上皇ご夫妻が災害からの復興を祈って詠まれた和歌2首を基にした舞「光舞(ひかりのまい)」が7月、北陸で初めて奉納される。舞と雅楽を披露する神職の講習会が22日、富山県高岡市の有礒正八幡宮であり、作曲と作舞を手がけた講師から直接指導を受けた。

 光舞は、上皇ご夫妻が東日本大震災の被災者をお見舞いになって詠まれた御製(ぎょせい)と御歌(みうた)に、舞と雅楽を付けたもの。全国の青年神職でつくる「神道青年全国協議会」が企画し、各地で奉納されている。北陸では、能登半島地震からの復興の願いも込めて7月7日に富山市で開かれる県神社庁の催しで初披露される。

 講習会には県内の神職約15人が参加。作曲と作舞を担当した小野雅楽会(東京)の小野亮貴副会長から、所作や演奏についてアドバイスを受けた。布勢神社(氷見市)の安松日菜さん(24)は「皆さまの心のともしびになれるよう舞いたい」と話した。

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