梅雨前線が活発化 梅雨入り早々大雨災害に警戒 広範囲で警報級の大雨のおそれ

24時間予想降水量

 6月後半に入って、梅雨前線が一気に北上し、本州付近では遅れていた梅雨入りの発表が続々とされている。その梅雨前線の活動が活発になり、きょう23日(日)は九州から東北南部を中心に断続的に本降りの雨になり、あす24日(月)にかけて西・東日本の広範囲で警報級の大雨になるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

西・東日本中心に大雨災害に警戒

23日(日)の雨雲の予想

 けさは東海から東北南部を中心にまとまった雨雲がかかり、北陸や東海では強い雨の降っている所がある。この雨雲は昼ごろ、東の海上へ抜ける見込みだが、東海や関東でも午前中、雨の強まる時間がありそうだ。雨雲が抜けても、きょう(日)は西から次々と新たに雨雲が流れ込む見通し。けさ、一旦、雨が小康状態になっている西日本でも再び、広い範囲で雨になり、日本海側ほど土砂降りになりそうだ。局地的に非常に激しい雷雨になり、さらに雨量が増える見込み。 北陸では能登半島地震の影響で、九州ではこれまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害の危険が高まるおそれがある。土砂災害、河川の増水や氾濫などに警戒、道路の冠水にも注意したい。 北海道も、雲が多く、にわか雨の所がある見込み。一方、沖縄や奄美は晴れて、強い日差しが照りつけそうだ。

梅雨特有の不快な蒸し暑さに

23日(日)の全国天気と最高気温

 けさにかけては九州を中心に今年初めて気温が25℃を下回らず、熱帯夜になる所がありそうだ。最高気温はきのうより低い所が多く、関東や東北では5℃以上低い所もある予想。それでも大阪は29℃、福岡や名古屋は28℃、東京都心では25℃など、湿気で不快な蒸し暑さが続きそうだ。沖縄や奄美は真夏日が続く予想で、熱中症警戒アラートが沖縄の八重山と奄美に発表されている。

ようやく東北も梅雨入りか

週間予報

 梅雨入りも残すは東北のみだが、きょう(日)にも遅れている梅雨入りの発表があるかもしれない。変わって、奄美は、梅雨入りが平年より遅くなったが、きょう(日)、平年より早く梅雨明けする可能性がある。

(気象予報士:丸田絵里子)

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