県内でクマの出没や被害が相次いでいることを受け、米沢市の万世地区有害鳥獣対策協議会は22日、同市万世町桑山で学校や住宅近くの雑木林の草刈り作業などを行った。野生生物が潜みにくい状態にし、獣害を未然に防ぐ考え。
協議会が住民らに呼びかけて参加者を募り初めて行った。雑木林は、クマの目撃情報がたびたび寄せられている東北中央自動車道米沢八幡原インターチェンジ付近。同協議会によると、川が流れて水場もあり、クマが潜みやすく、イノシシも目撃されているという。
約20人が参加し、道路脇の雑草を刈ったり、川沿いの竹を伐採したりする作業に汗を流した。今後も状況に応じ活動する。協議会事務局の我妻和彦さん(66)=同市万世町梓山=は「林のそばに住宅や通学路があり危険な状態。動物に人の存在を意識させ、被害が発生しないようできる限りの対策に取り組む」と話した。