「チェルSeaみうら」が完成 徹底解剖 多世代集う交流拠点へ  三浦市

施設の愛称は、南下浦小学校6年の高谷鈴さん=写真=が考案した。

市は昨年11月下旬から今年1月初旬にかけて、近隣にある小学校(旭・上宮田・剣崎・南下浦)の児童に愛称を募集。83件の応募の中から、市職員でつくる選定委員会の審査を経て、高谷さんの愛称が最優秀賞に選ばれた。

桜(Cherryblossoms)、健康(Healthy)、海(Sea)の3つの言葉を掛け合わせた造語で、建物の南側壁面(道路沿い)に愛称が刻まれた銘鈑が表示された。

「新しいひとの流れをつくる」

三浦市が旧南下浦市民センター跡地で整備を進めてきた子育て賃貸住宅を含む複合施設(愛称・チェルSeaみうら)が、6月28日(金)に供用開始となる。市の基本目標の一つ「三浦市への新しいひとの流れをつくる」を実現するため、子育て世帯の転入促進・転出抑制のほか、定住促進を図ることを目的とした多世代交流拠点。供用開始に先がけ、前日には施設利用者らを交えたオープニングセレモニーが開かれる。

南下浦コミュニティセンター、南下浦出張所、図書館南下浦分館、三浦市子育て賃貸住宅が一体となった複合施設で、総事業費は約21億円。鉄筋コンクリート造の地上6階建て、敷地面積約4050平方メートル、建築面積約1510平方メートル、延べ床面積約4700平方メートル。1〜2階には公共部門を集約し、「コミュニティコリドー」と名付けたエントランスには、出張所やコミセンの受付などを配置することで、「有機的な地域コミュニティ」を築けるような工夫を凝らした。

旧南下浦市民センターは1978年の完成から40年以上が経過。建物内外で老朽化が進行していたため、市は建て替えによる市民サービスの向上を兼ねて、移住・定住施策でもある12歳以下の子どもや妊婦のいる世帯を入居対象とした賃貸住宅整備計画を立てた。

市内初の民間事業者が施設設計段階から維持管理、運営までを包括的に担うPFI事業を導入。市は2022年3月、優先交渉権者に(株)合人社計画研究所(本社/広島市)などが名を連ねるグループを選定した。海近を活かした住空間や公共施設と住宅が複合したコミュニティデザイン、安全性を高めた動線確保による配慮などを高く評価し、基本協定を締結。同6月には、PFI南下浦市民センター(株)として、本契約を締結した。

6月27日にセレモニー

市は施設完成を祝い、事業関係者や近隣住民らへの感謝の意を込めて、6月27日(木)にオープニングセレモニーをコミセンで実施する。観覧自由。

午前10時から11時30分までは式典で、テープカットや内覧会を行う。午後1時から6時までは利用団体による活動発表会。多目的室1で1時から「踊りのつどい」(和美会・秀麗会・牡丹の会・ソーラン三浦・踊りの環菊扇)、3時30分から「フラダンス」(チームMIURA・ティアレヌイフラハラウ・プルメリア)、多目的ホールで1時30分から「音楽のつどい」(フルートアンサンブルラメール・マンドリーノ三浦・みなみ手話サークル・三崎合唱会・フラワーコール・三浦童謡の会・三浦はまゆう合唱団)、スタジオで2時からカントリー音楽を楽しむ会が演奏予定。

問い合わせは南下浦コミセン開設準備担当(南下浦出張所内)【電話】046・888・1111

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