【着信から詐取されるまでわずか2時間】「大麻の犯人を捜査している過程であなたと同じ電話番号を契約した人が…」”東京の刑事”を名乗る男らの怪しい電話…言葉巧みに操られ30代女性が180万円だまし取られる

特殊詐欺への注意を呼び掛ける北海道警西署(札幌市)

札幌市中央区に住む30代の女性が、通信会社や警察官、検察官を名乗る複数の男から180万円をだまし取られました。6月22日午前9時ごろ、通信会社を名乗る男から「あなたと同じ氏名で携帯電話が契約されています。警察から疑いがかけられています」と女性に電話がありました。その後、東京都中央署の刑事を名乗る男から「大麻の犯人を逮捕、捜査している過程で、あなたと同じ電話番号を契約した人がいて関係ないとは思うが、事情聴取します」と電話で伝えられます。さらに、東京地検特捜部検察官を名乗る男から「このままだとあなたを逮捕して事情聴取のために留置場に入れることになる」「警察から逮捕状が出ている。自分じゃないということを証明するために詳しく口座を調べます」「一旦お金を預かります」などと言われたということです。3人の男の話を信じ込んだ女性は、自宅からインターネットバンキングで2回にわけて合計180万円を指定された口座に振り込みました。女性は最初の電話から2時間ほどで180万円をだまし取られたということです。振り込みを終え、女性は友人に相談。友人から詐欺の可能性があると伝えられ、初めてだまされたことに気づいたということです。警察は「警察官や検察官がお金を要求することはなく、そのような話をされたら警察に相談してほしい」としています。警察の相談専用電話は「#9110」です。

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