ユーヴェ、D・ルイス獲得で合意か…代わりに2選手がアストン・ヴィラに移籍へ

ユヴェントスはアストン・ヴィラからブラジル代表MFドウグラス・ルイスを獲得することで合意したようだ。22日、イギリスメディア『BBC』やイギリスメディア『アスレティック』などが伝えている。

報道によると、ユヴェントスはD・ルイス獲得のために5000万ユーロ(約86億円)ほどをアストン・ヴィラに支払うことで合意に達した模様で、来週中にメディカルチェックを受けることになるという。

また、この取引の一環として契約は別々になるものの、アストン・ヴィラはユヴェントスからU-21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニオールとアルゼンチン人MFエンソ・バレネチェアの2選手を獲得する見込みで、2200万ユーロ(約38億円)にボーナスの300万ユーロ(約5億円)を支払うことになるようだ。さらに、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、両選手の契約には10パーセントの売却条項も付随していることが伝えられている。

なお、当初はバレネチェアではなく、アメリカ代表MFウェストン・マッケニーが交渉に含まれていたが、給与の問題が障壁となり、契約を締結することが不可能となり、代わりにバレネチェアが取引に含まれることとなった。

2023-24シーズンのプレミアリーグで4位に終わったアストン・ヴィラは、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したものの、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)を遵守するために今夏の売却の必要性が求められており、主力として活躍したD・ルイスを売却する決断に至ったと見られている。

現在26歳のD・ルイスは、若くして母国のヴァスコ・ダ・ガマを離れ、マンチェスター・シティへ加入。加入直後の2年間はジローナにレンタル移籍となるなど、マンチェスター・シティのトップチームでは出番に恵まれなかったが、2019年夏に完全移籍加入したアストン・ヴィラでは主力に定着。2023-24シーズンは公式戦通算53試合の出場で10ゴール10アシストを記録し、CL出場権獲得に大きく貢献を果たした。

一方、現在20歳のイリング・ジュニオールはチェルシーの下部組織出身で2022年にユヴェントスに移籍し、2023-24シーズンは公式戦27試合に出場した。また、現在23歳のバレネチェアは2020年からユヴェントスの下部組織に所属し、昨夏にはフロジノーネへの期限付き移籍を経験。セリエAでは36試合に出場するなど、主力としてプレーしていた。

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