「アンカー状況確認で戻ってこない」 遊漁船の船長、流され死亡 石垣の観音埼灯台沖 沖縄

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 22日午後2時15分ごろ、石垣市の琉球観音埼灯台から西約3600メートルの沖合で、「(遊漁船の)船長がアンカーの不具合を確認するため海に入った後、戻ってこない」との118番通報があった。同日午後5時ごろ、同灯台から北西約2千メートル付近の海上で、付近航行中のダイビング船がうつぶせ状態の漂流者を発見。市内の病院に搬送されたが、午後7時5分に死亡が確認された。死因は溺死。その後、漂流者は70代の遊漁船船長と確認された。

 石垣海上保安部によると、遊漁船には船長と釣りツアーの参加客2人が乗船していた。午後2時10分ごろ、船のアンカーに何かが絡まっている可能性があることから、船長はフィンだけを着用して入水。海面でアンカーの状況を確認していたところ、流されたという。同保安部が事故原因を調査している。

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