地域ぐるみで節目祝う 上越市立水族博物館「うみがたり」6周年 直江津市街地7会場で催し 街中回遊、再来館促す

うみがたり第1駐車場では物産市やキッチンカー、ステージ発表などを実施。市内外から多くの人が訪れた

上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」の6周年祭が22日、直江津市街地で行われた。地域のシンボルであるうみがたりの節目を祝い、街中回遊につなげることを図った。

地域主体の取り組みで、直江津まちづくり活性化協議会、直江津商店連合会などで実行委を組織し主催。うみがたりの第1駐車場に加え、互の市広場や直江津ショッピングセンターエルマールなど、市街地6会場でイベントを展開。市外から多くの観光客が訪れるうみがたりでは、直江津の物産を販売、互の市広場では直江津南小児童が今年3月に舗装面に描いたアートを使ったゲームをするなど、会場ごとの特色を生かした。

イベント会場を周遊するバスを運行。景品付きのスタンプラリーを実施し、多くの会場を巡ってもらえるように工夫。午前だけでスタンプラリーを制覇した人が多くいたという。

うみがたりは平成30年に開業し、初年度は目標を大きく上回る来館者数となったが、その後、コロナ禍の影響を受けた。また、開館直後は多くの上越市民が利用したが、何度も足を運んでもらえるようにすることが大きな課題の一つ。周年祭は新展示など同館の〝いま〟を市民に知ってもらう狙いもある。

上越市内から家族で訪れた30代女性は「最初は年間パスポートを作っていたが、現在は作っていない。イベントはまた来るきっかけになるのですごくいい」と話した。

同館の和田淳太館長は「地域に応援してもらえてうれしい。(うみがたりが)地域活性化の力になっていきたい」と話した。

互の市会場ではうみがたりをモチーフにしたアートを活用しゲームイベントを実施

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