V長崎、藤枝に快勝! リーグ戦負けなし「18」に サッカーJ2 

【V長崎-藤枝】前半32分、V長崎のエジガルジュニオがシュートを放つ=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第21節第1日(22日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=8試合)V・ファーレン長崎は藤枝を2-0で下し、リーグ戦無敗記録を「18」に更新した。他チームより1試合消化が少ない中、通算12勝7分け1敗の勝ち点43で暫定2位。熊本に5-0で大勝した横浜FCが、得失点差でV長崎を上回って暫定首位に上がった。前節まで同43で首位の清水は23日に今節の試合がある。
 V長崎は8分、加藤のシュートのこぼれ球をエジガルジュニオが押し込んで先制した。26分にマテウスのロングパスを受けたエジガルジュニオが中央へボールを送り、走り込んだマルコスが右足で合わせて2-0。後半は押し込まれる時間もあったが、GK原田の好守などで3試合ぶりに無失点で切り抜けた。
 山口はいわきに0-3で敗れて、4位から6位に後退。岡山は群馬に1-0で競り勝って4位に上がった。鹿児島は大分に3-0で快勝。仙台は山形と1-1で引き分けた。
 第21節最終日は23日、2試合を実施。V長崎の次戦は、ルヴァン杯プレーオフと重なって延期になっていた第19節いわき戦。26日午後7時からトランスコスモススタジアム長崎で行われる。

◎エジガル先制点「常に狙っていた」 前節の反省生かし突き放す
 先制して突き放す。V・ファーレン長崎は前節・仙台戦の反省点を生かして、きっちりと勝ち点3を手に入れた。
 仙台戦は先制しながら、逆転を許した。ラストプレーで追いつき、下平監督も「次につながる勝ち点1」と評価はしたが、「前半にチャンスがありながら次を仕留められなかった。勝ち点2を失ったとも言える」と悔やんだ。試合の流れを含めた追加点の重要性を選手と共有して、この日の試合に臨んだ。
 まずは、J2の得点ランキングトップを走るエジガルジュニオがストライカーの仕事を見せつけた。前半8分、加藤のシュートのこぼれ球を流し込む先制弾。「GKはシュートをはじくというスカウティングがあった。だから常に狙っていた」。これで4戦5得点。ブラジル人FWは、してやったりの笑顔を見せた。
 追加点は前半26分。カウンターからだった。ペナルティエリア内の右側でボールを持つエジガルジュニオに、マルコスが中央に猛然と走り込みながら「後ろを見ろ」と叫ぶ。その声に反応したパスを背番号7が豪快に蹴り込んだ。
 この勝利で、下平監督が2019年に横浜FCを指揮して打ち立てた自身の記録「18戦無敗(12勝6分け)」に並んだ。中3日で迎えるホームいわき戦に勝利すると単独首位に立つ可能性がある。指揮官は「チームとしてものにしたい」と意気込む。ホームで勝って首位浮上。サポーターは、その時を待っている。

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