これが「幻」と言われた薩摩切子か…復元から35年、爽やか黄色の作品がギャラリーを埋め尽くす 鹿児島市

復元35年を記念した黄色の薩摩切子に見入る来館者=22日、鹿児島市の磯工芸館

 鹿児島市吉野町の島津薩摩切子ギャラリーショップ磯工芸館が22日、黄色の薩摩切子で埋め尽くされた。幻と言われた黄色の復元から35年を記念した企画で23日まで。

 黄色の薩摩切子は、文献のみで実物は残っていなかったが、島津興業(同市)が1989年、復元に成功した。同日は、館内の約260点全てを黄色に統一。35周年記念の新作や過去の復刻作品などが並んだ。

 夫婦で訪れた鹿児島市西陵6丁目の主婦松崎基子さん(66)は「きれいの一言に尽きる。光の入り具合が素晴らしい」と見入っていた。

 同社の有馬仁史課長(56)は「梅雨の季節に爽やかな色合いの薩摩切子で気分転換してみては」と呼びかけた。

〈アップで見る〉復元35年を記念した黄色の薩摩切子=22日、鹿児島市の磯工芸館

© 株式会社南日本新聞社