ノア潮崎豪20周年記念試合のエンディングは三沢光晴さんの『スパルタンX』! 豪華メンバーの集結に後楽園大熱狂

プロレスリング・ノアはTEAM NOAHが主体となっている『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.3 GO! ~潮崎豪デビュー20周年記念大会~』6.19東京・後楽園ホール大会を開催した。

メインイベントでは、潮崎豪20周年記念試合-DEPARTURE 2024-というノアファンには堪らないタイトルのもと、潮崎豪&秋山準と丸藤正道&杉浦貴が対決したら。潮崎は2004年にノアに入団、エース候補として期待され、故・三沢光晴さんの最後のパートナーを務めている。その後、秋山とともに全日本プロレスに移籍をするもフリーを経て、2016年ノアに再入団。GHCヘビー級王座を5回獲得するなど、ノアを象徴する一人となった。

今年は齋藤彰俊、モハメド・ヨネ、小峠篤司、Hi69とともに新ユニットTEAM NOAHを立ち上げて、ノアを体現するユニットとして、ノア本隊とも一線を画している。対戦相手の丸藤&杉浦はノア旗揚げメンバー。6.16神奈川・横浜BUNTAI大会ではGHCタッグ王座も戴冠しており、丸藤は7.13東京・両国国技館大会でWWEスーパースター、AJスタイルズとの対戦も決まっているとあって、まだまだ元気だ。

ノアの歴史を彩るようなメンバーに立会人として潮崎が敬愛する小橋建太氏が登場。レフェリーには全日本のメインレフェリーでもある和田京平が務めるなどリング上には豪華なメンバーが揃った。試合は4人それぞれが持ち味を発揮した激しい攻防になり、会場はかつてのノアを思い出すような熱気に包まれた。

しかしこのメンバーに30分は短い。試合は時間切れ引き分けに終わっている。試合後、潮崎のリクエストで全員が1枚の写真に収まり、潮崎だけが残るとファンに感謝の気持ちを述べて大会はエンディングに。すると三沢さんの入場テーマ曲『スパルタンX』が流れるサプライズ。大・潮崎コールの中、潮崎はマットの中央を叩いてからリングを降りた。
バックステージで潮崎は「20周年、最高の、俺にとって最高のメンバーでの試合。この日を迎えることができた、この秋山準、潮崎豪、杉浦貴、丸藤正道、この4人でこの日を戦うことができてよかったです。俺にとってプロレスの始まりから…まだ終わってないけど、俺がノアで試合を続けることができる、その二人が対戦相手。今日はこの4人で戦えて最高でした。まだ20年。30年、40年、50年。どこまで続けることができるかわからないけど、最後まで歯食いしばってリングに立ち続けて、リングで闘い続けていきます」と感極まった表情でコメント。
パートナーの秋山は「潮崎の20周年、最後もね、みんなで写真撮るサプライズもあって、何か感慨深かったです。デビュー戦も相手してるんで、要所要所、当たってきたんで。また団体離れて、いろいろありましたけど、こうやって呼んでもらってうれしかったです。ありがとうございました。またどこかで」と再会を誓うと、丸藤は「今日改めて思ったんじゃないですか。自分の居場所はここだっていうことを。いろんな回り道したかもしれないけど、やっぱり今日試合をしてみてそう思ったと思うし。俺らもそうなんだけど、まだまだ彼にはこのノアのトップを張ってもらわなきゃ困る。ノアの顔になってもらわなきゃ困るから。かと言ってね、俺たちもこの間タッグのベルトを獲ったばっかりだし、今日は負けられない。そして、対角線に秋山準という男がいて、やっぱりあの人にも負けられない。俺たちはここでやってきたんだもん。そういう意地もあって、こういう試合になったけど。まあ、とにかく今日はおめでとう。まだまだ頑張ろうよ。このノアのために」と熱いエールを贈っている。

大会終了後にはこの日、世界ヘビー級王座を防衛した齋藤の逆指名を受ける形で、7.13両国大会にて潮崎の挑戦が決定。新日本プロレスの第三世代よりも若いだけに、丸藤が話したとおり潮崎にはまだまだ清宮海斗ら若い選手の壁として立ち塞がってもらいたい。そうすることが三沢さんへの恩返しになるはずだ。久々にノアらしい大会だった。

◆プロレスリング・ノア◆
『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.3 GO! ~潮崎豪デビュー20周年記念大会~』
2024年6月19日
東京・後楽園ホール
観衆 1220人
▼潮崎豪20周年記念試合-DEPARTURE 2024-(30分1本勝負)
△潮崎豪&秋山準(時間切れ引き分け)丸藤正道&杉浦貴△

文⚫︎どら増田

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