「チーム全員で去年より良い色を獲る」202センチのミドルブロッカー高橋健太郎が2年連続の表彰台へ意欲! 【ネーションズリーグ】

現地6月21日、男子バレーボールのネーションズリーグは予選ラウンド第3週フィリピン大会が行なわれ、すでにパリ五輪の出場権を獲得している日本代表(世界ランク4位)はオランダ代表(同13位)をセットカウント3-0(25-18、25-19、25-20)のストレートで破り、大会通算成績を7勝3敗とした。別会場で行なわれていた試合結果により、日本の決勝ラウンド進出が決定した。

第3週の初戦を、格下のカナダ相手にフルセットの末に落とした日本。試合前に世界ランク4位のブラジルが同9位のカナダに敗れ、ポイントを大きく落としたことで、日本が4位に浮上。順位をキープするためにも、13位のオランダ相手に勝利が求められた。

その一戦で、サウスポーエースの西田有志やキャプテンの石川祐希とともに存在感をみせたのが202センチのミドルブロッカー高橋健太郎だ。中央からの速攻に加え、相手のコースを打ち消すブロックが光り、日本に流れをもたらした。

ブロック2本を含む8得点をマークした高橋は試合後、「相手の動きはしっかり見えていたので、僕がこう打ったら相手のミドルがここに手を出してくるだろうなと頭に入っていた。セッターの関田さんと話しながらすり合わせてできたのが良かった」と自身のプレーを振り返ると、カナダ戦に敗れてプレッシャーのかかる状況となったかと問われ「そういうふうに言われていたが、自分たちのやってきたことを出すだけだった。そういうなかで日本やフィリピンのお客さん、バレーボールファンの皆さんに楽しんでもらえたら嬉しいなという想いで(試合に)入れました」と語った。

さらにファイナルラウンド進出が決まったことについては「オリンピックに向けて自分たちが成長できるチャンスが掴めたのは本当に嬉しい事なので、ミドルブロッカー4人含めてみんなで切磋琢磨していきたい」とさらなる成長を誓う一方、「チーム全員で去年より良い色を獲る、金を獲るというのが意識統一されているので、今年のチームは強いと思う」と2年連続の表彰台とともに、昨年の銅メダルを超える成績を見据えた。

1勝1敗のタイに戻したチームは、22日に東京五輪金メダルのフランス(世界ランク7位)と対戦する。日本はパリ五輪の組み合わせで強豪との早期対戦を回避するためにも、残る試合で確実にポイントを積み上げ、抽選会の第2ポットまでに入る世界ランク5位以内で、予選を終えたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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