女子テニス元世界8位ムチョバが約10カ月ぶりにツアー復帰!「ウインブルドンに向けていつくかの試合をこなしたい」<SMASH>

右手首のケガで戦列を離れていた女子テニス元世界ランク8位のカロリーナ・ムチョバ(チェコ/現34位)が、間もなく開幕するツアー大会「ロスシー国際」(6月24日~29日/イギリス・イーストボーン/芝コート/WTA500)で約10カ月ぶりに復帰する。そして復帰戦に先駆けて応じたチェコメディア『CANAL+ Sport CZ』の取材では、今後のプランを簡潔に語った。

強力なサービスや多彩なプレーを武器に活躍してきた27歳のムチョバは、昨年6月の全仏オープンで自身初の四大大会決勝進出を果たすと、勢いそのままに9月の全米オープンでもベスト4に進出。11月にはキャリアハイの世界8位をマークし、大きなインパクトを残した。

ところが全米以降は右手首の負傷に苦しみ、初出場が決まっていたシーズン最終戦「WTAファイナルズ」も無念の欠場。一時は回復したものの今季初頭には同箇所の痛みが再発し、1月に行なわれたシーズン最初の四大大会「全豪オープン」も出場辞退を余儀なくされた。
2月には右手首の手術を決行したムチョバ。程なくして自身のSNSで「手術は無事成功しました」と報告したが、その後もツアーには復帰できず苦しい日々を送ってきた。そしてついに「ロスシー国際」で昨年の全米準決勝以来となる実戦を迎える27歳の名手は、今回のインタビューで直近の復帰プランを次のように明かした。

「今週末にはチームとともにイーストボーンに飛び、ウインブルドン(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝/四大大会)に向けていくつかの試合をこなしたい。ウインブルドンの後はクレーコートに戻ってツアー大会かパリ五輪(テニス競技は7月27日~8月4日)に出ることになると思う」

ムチョバは6月20日に更新した自身のX(@karomuchova7)でも「10カ月間戦線を離れていましたが、ついに…イーストボーンとウインブルドンでお会いしましょう」と復帰を報告。この投稿には自身が昨年の全仏決勝で敗れた現世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)も「あなたが戻ってきてくれてうれしい」と力こぶの絵文字を添えてリプライを送っている。

文●中村光佑

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