大谷翔平 3戦連発23号で年間47発ペース「いい眺め」自己最多46発の21年上回る 三冠王も射程圏内に ド軍は大勝 グラスノー2桁K

 3回、23号2ランを放った大谷(ロサンゼルス・ドジャース提供)

 「ドジャース7-2エンゼルス」(22日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は「1番・DH」で先発出場し、三回の第2打席で3試合連発となる22号ソロを放った。4打数1安打2打点でナ・リーグ2冠をキープ。直近7戦6発の量産態勢に入っており、打点でもトップのオズナ(ブレーブス)と7打点差に迫った。

 歓喜の瞬間は三回無死一塁の第2打席だった。浮いた変化球を完璧にとらえると、打球は右中間スタンドに飛び込んだ。打った瞬間に行ったと分かる完璧な確信弾。推定飛距離140メートルの特大弾に5万3273人が詰めかけたスタンドは大歓声に包まれた。これで年間47本ペースとなり、21年にマークしたキャリアハイの46発を上回る快進撃だ。

 試合後のインタビューでは「打球速度的には素晴らしい打球。良い眺めだったなと思います」と珍しく自画自賛。初着用となったシティコネクトユニホームでの勝利に「いい縁起がかつげるんじゃないかなと思います」と力を込めた。

 初回の第1打席でも追い込まれながら低めの変化球を右手一本ではらい、ライトライナーに倒れていた大谷。凡打でも状態の良さを感じさせた。四回1死一、三塁の第3打席ではカウント3ボールとなり、捕手のオホッピーがボールゾーンに構える珍光景に。投げる球がないというのがエンゼルスバッテリーの本音とも言えるシーンだ。

 第4打席、第5打席共に打ち損じての二ゴロに倒れたが、打線が爆発。大谷弾の前にラックスが9球粘った末に右翼席へ先制ソロを放り込むと、大谷が2ランで続いた。さらにパヘスのエンタイトル適時二塁打で一挙4点を奪って試合の主導権を引き寄せると、四回には満塁からスミスの押し出し四球、フリーマンの犠飛で2点を奪って突き放した。

 五回も2死二塁からラックスがタイムリーを放ち、エンゼルスを突き放したドジャース打線。前日は延長戦の末に敗れてしまったが、一夜明けて課題だった下位打線がしっかりとつながって上位にまわす最高の形となった。

 大谷はこれで打率・322、23本塁打の2冠。打点もトップのオズナまで7打点差と三冠王を射程圏にとらえる形となった。直近7試合で打率・481、6本塁打、13打点の大暴れ。期間中はわずか2三振と構え方をしっかり意識することで好結果に結びついている。

 投げてはグラスノーが7回2安打2失点、10奪三振の快投で8勝目。チームは再び貯金を17に戻し、ナ・リーグ西地区首位を独走中。プレーオフに進出した上で重要となるリーグ内の争いも、トップのフィリーズと2勝差に迫った。

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