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鹿児島市のダンスアーティスト加藤有紀さん(26)、米満叶夢(きやむ)さん(22)ペアが、ドイツで開かれたストリートダンスの世界最高峰の大会のロック部門で優勝した。日本人の男女ペアでは部門初の栄冠。2人は「鹿児島から世界に羽ばたけることを子どもたちに示せた」と語り、さらなる飛躍へと意気込んでいる。
加藤さんは7歳、米満さんは6歳でダンスを始めた。鹿児島市上之園町のスタジオ「トゥルーズ」に所属し、国内外で活動している。
ドイツでの大会「JusteDebout(ジュストゥドゥブ)」は1日あった。音楽に合わせて即興で踊り、技の完成度や対戦相手との駆け引きで勝敗が決まるダンスバトル。2人は動画投稿による予選を1位で通過すると、本戦でも強敵を次々と破った。
新型コロナ禍による中止を挟み10年6回目の挑戦で優勝を勝ち取り、「思いがこみ上げて泣き崩れた」と加藤さん。米満さんは「これまで頑張ってきた分だけトロフィーの重みを感じた」と振り返った。
普段通りの心身の状態を維持するため、鹿児島のラーメン店のインスタント製品を現地まで持参した。加藤さんは「おなかの中まで鹿児島のコンディション。地元にいる気持ちで臨めた」と勝因を語った。
「鹿児島から世界へ」を合言葉にする2人は、8月に中国での世界大会を控える。米満さんは「見る人に楽しさを伝えられるダンスをしていきたい」。加藤さんは「優勝したことで、鹿児島の子どもたちを引っ張っていく気持ちに火がついた。もっと多くのタイトルを取りたい」と話した。
2人は12日、県庁で塩田康一知事を表敬訪問し、優勝を報告した。
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