実行委員長・石川遼が貫禄の逆転 選手会主催大会で2年ぶりV「すごく緊張した(笑)」

逆転で2年ぶりの19勝目を飾った石川遼(撮影:原田健太)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 最終日◇23日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

大会の“顔役”がすばらしいプレーを披露した。選手会主催大会の最終日、首位と2打差で出た石川遼が6バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル21アンダーで逆転し、2022年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の通算19勝目を果たした。

前半5番、7番でバーディを奪取。単独トップでサンデーバックナインに入った。11番ではこの日初ボギーを喫したが、13番から2連続バーディ、16番パー5でもバーディを取って力強いガッツポーズを見せた。

17番パー3もベタピンにつけてリードを広げると、2打差で迎えた最終18番パー4。3打目をグリーンに乗せると、約3メートルのパーパットはわずかに届かなかったが、余裕のボギーで優勝決定。笑顔でギャラリーの声援に応えた。

選手会副会長、そして大会実行委員長として開催に深く関わった。予選ラウンドではツアー初の試みとなるピンマイクを装着し、相棒の佐藤賢和キャディとの会話をお茶の間に届けた。大会を盛り上げるために尽力した石川が、プレーでも主役としてファンを楽しませた。

「すごい苦しい一日でしたけど、11番のボギーを打ってから気持ちを切り替えてできました。最終18番はボギーでも優勝と分かっていたんですけど、すごく緊張しました(笑)。今週はいいゴルフができていましたし、予選ラウンドでの貯金が生きたと思います」。優勝インタビューで笑顔がはじけた。

「現地まで来てくださったギャラリーのみなさま、雨の中応援ありがとうございました。来年もギャラリーの方にもっと楽しんでいただけるように、頑張ります」。来年もツアー代表のひとりとして、ディフェンディングチャンピオンとして大会を盛り上げる。

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