南平台自治会 スマホからも情報発信 公式LINE開始 川崎市宮前区

飛躍祭のブルーインパルス飛行を伝える投稿

南平台自治会(齋藤延良会長)が自治会内の広報手段として6月から公式LINEを始めた。従来の広報紙と合わせ、行政のお知らせや自治会内の共有事項といった情報の発信を行っていく。

新しく取り入れたのは、コミュニケーションアプリ「LINE」で、企業や店舗向けにリリースされている「公式アカウント」。同自治会専用のアカウントを取得し、

齋藤会長が管理者として週に1回ほど、川崎市や宮前区の情報、自治会内のできごとを、テキストと写真で投稿する。スマホユーザーはこのアカウントを「友だち」に追加することで、投稿を見ることができる。

自治会としてはこれまで年6回広報紙を発行。「紙と並行し、自治会として日ごろの発信をダイレクトに、どこにいても見れるようにしたい」と齋藤会長は導入の目的を語る。5月にテストを開始し、6月から本格運用を開始。現在は30人弱が登録しているという。

担い手不足に舵を切る

自治会内155世帯中、昨年は70歳以上が115人。高齢化が進んでいると同時に、自治会内の担い手不足も課題だ。「『何かやりたい、それいいね』となっても、『じゃあ誰がやるの?』となってしまう」。昨年4月に会長に就任し、LINEであれば取り入れやすいのではと、齋藤会長自ら舵を切った。

投稿内容はスマホのメモに書き溜め、投稿時間を予約設定。「管理者を増やすとしても投稿のハードルは低いはず」と今後にも言及する。「高齢の方に案内しても『LINEはできない』と言われてしまうこともあるが、ちょっとした話題を提供し、皆さんに知らせることが大事だと思う」。当面の目標は登録者数を増やすことだ。

自作のチラシを手にする齋藤会長

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