【新日本】ボルチン・オレッグが矢野通撃破で棚橋との準決勝へ キャリア1年3か月でのG1初出場に前進

矢野通を抱え上げたボルチン・オレッグ

新日本プロレス23日茨城・神栖大会でG1クライマックスBブロック出場者決定トーナメント1回戦が行われ、ボルチン・オレッグ(31)が矢野通(46)を撃破し準決勝(7月3日、後楽園ホール)に進出した。

今年のG1は出場全20選手中18選手がすでに決定。残り2枠が出場者決定トーナメントで争われる。初出場を目指すボルチンは1回戦で、NEVER6人タッグ王座を保持するパートナーの一人・矢野と激突した。

レスリングエリート同士の一戦は、序盤から緊張感あふれるグラウンドの攻防が続く。しかしこれでは勝ち目がないと思ったのか、矢野はボルチンを場外におびきよせるとリングアウト勝ちを狙ってきた。

突然のペースチェンジに苦しんだボルチンは、強烈なドロップキックを発射するも必殺のカミカゼは阻止されてしまう。急所蹴り、背後からの危険タックルから丸め込まれるなど窮地の連続だ。それでもNUを切り抜けると、意表を突いた変型首固めで押さえ込み3カウントを奪った。

キャリア1年3か月でのG1出場へ大きく前進。準決勝ではNEVER6人タッグ王座を保持するもう一人のパートナー・棚橋弘至と激突する。「矢野さんと棚橋さんのおかげで強くなっていると思うんですけど、今日使った技はストーリーがあるんです。初めてアマチュアレスリングで全カザフスタンで優勝した時はこの技で勝ったんですね」と明かしつつ「もっとレスリングの技を使って、もちろん矢野さんと棚橋さんの教え方、プロレスの覚えたこともっと使って、活躍したいと思うんで。気持ちとしては棚橋さんに勝てるように。頑張ります」と誓っていた。

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