寝る時、エアコンの冷房はつけたままでも大丈夫?電気代はどれくらいかかるの?

熱帯夜は「エアコンの冷房をつけっぱなし」が正解!

6月に入ると少しずつ気温と湿度が高くなり、7月に入る頃にはエアコンの冷房がなければ暑さで体調を崩してしまうほどです。日中はもちろん、夜間であっても例外ではありません。

夜は陽が昇っていないので冷房を使うべきではないと考えている人もいますが、実際は夜間に気温が30℃を超える日も多く、エアコンの冷房を使わずに寝ていると知らぬ間に熱中症になってしまうことも。

「エアコンの冷房をつけっぱなしで寝ると、健康に悪いのでは」と心配する人も多いですが、使い方を間違えなければ健康被害を回避できます。

寝る時にエアコンの冷房をつけっぱなしにする際の注意点

寝ている間もエアコンの冷房をつけっぱなしにする際は、以下の注意点を守りましょう。

  • 風が直接体に当たらないようにする
  • 乾燥し過ぎないように注意する

冷房の風が直接体に当たってしまうと、寝ている間に体が冷え切ってしまい、風邪などの体調不良につながる恐れがあります。また、乾燥しやすくなるので、あまりにも室内が乾燥すると感じる方は、小さめの加湿器を置くとよいでしょう。

就寝中にエアコンをつけっぱなし…電気代はどのくらい?

寝ている間にエアコンの冷房をつけっぱなしにしていると、健康だけでなく電気代も気になりますよね。ここでは就寝中にエアコンをつけっぱなしにした場合の電気代を見てみましょう。

暑苦しさに何度も電源オンオフするよりは効率的

エアコンをつけっぱなしにすると、夜間の電気代が高くなってしまうと心配する人もいるでしょう。しかし、暑苦しさに何度も起き、その度にエアコンをつけたり消したりするよりは効率良く室内を冷やすことができ、結果として電気代節約につながるご家庭も多いです。

また、自動運転モードを活用することで、室温が一定まで下がると自動でエアコンの運転を停止してくれるため、電力の使い過ぎを防ぐことができます。

冷房の設定温度は27〜28℃が理想

寝ている間はこまめに設定温度を変えることができません。あまりにも設定温度を下げてしまうと、電気代がかかるだけでなく、体が冷え切ってしまうので、27〜28℃を目安に温度を設定しましょう。

それでもなんとなく室内が冷えないと感じる場合は、フィルターを掃除したり扇風機を併用するなどして冷房効率を上げることをおすすめします。

8時間の睡眠時間の場合、エアコンの冷房にかかる電気代は?

では、夜寝ている間にエアコンの冷房をつけっぱなしにした場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。ここでは夜11時から朝7時の約8時間、冷房をつけっぱなしにすると仮定して計算します。

電気代は、「消費電力量×使用時間(日数)×電力供給会社の電気料金単価(31円)」で計算可能です。この計算式に沿って計算すると、夜間の冷房にかかる消費電力量は1時間あたり約92Wなので「0.092kWh×8時間×31円=22.816円」となります。

1日の夜間の冷房にかかる電気代が約22円なので、1ヶ月(30日)で計算すると約660円となります。「意外とあまり多くかかっていない」と感じる人も多いでしょう。

就寝中にエアコンの冷房を使う場合の節電対策

つけっぱなしにした場合でも、つけたり消したりした場合でも、夜間の冷房にかかる電気代はさほど変わりません。場合によっては、つけっぱなしにしたほうが安く済むケースもあります。

より消費電力量を減らしたい場合は、エアコンの運転効率を上げることが重要です。

  • 設定温度は27〜28℃
  • 自動運転モードで一定の室温に達したら自動オフ
  • 寝室のシャッターやカーテンを閉め切って冷房効率を上げる
  • 扇風機などを併用して冷たい空気を循環させる
  • 体感温度を下げるために冷感枕などを活用する

以上の節電対策を行って、寝苦しい夏の夜に電気代を気にせず快適に熟睡しましょう。

寝る時も暑さで寝苦しく感じる場合は冷房をつけっぱなしに

日本の熱帯夜は無理にエアコンの冷房を使わずに過ごしていると、熱中症に陥ってしまいます。ご紹介した寝ている間に冷房をつけっぱなしにした場合の電気代や節電方法を参考に、夏場は上手にエアコンの冷房機能を活用しましょう。

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