新たな“秘境”川舟カルデラ 川沿いに美しい堆積岩塊 西和賀・守る会 愛称ミルフィーユロックス

参加者が西和賀町沢内地内の川舟カルデラを散策した交流会

 西和賀町の川舟カルデラを守る会(中村ひとみ代表)の1回目の活動となるMeetUp交流会は23日、同町沢内地内の赤沢川付近で開かれた。参加者は何層にも重なる堆積岩塊を見学し、西和賀の新たな“秘境”として川舟カルデラを保護していくことの重要性に理解を深めた。

 カルデラは火山噴火によってできた巨大なくぼ地。川舟カルデラは後期中新世に形成されたとみられる。中村代表は2023年6月に愛犬と川沿いを散歩している際に、カルデラと出合った。川沿いに広がる堆積岩塊を目の当たりにし、「本当に驚いた。小さい頃から川の周辺では遊んでいたが、今まで見たことがなかった」と振り返る。

 観光資源として多くの人に広めようと今年5月に守る会を立ち上げ、地域住民と協力して町道から民有地までを整備。看板を設置し、川まで続く道の草刈りに励んだ。岩が積み重なっている姿から、川舟カルデラの愛称を「ミルフィーユロックス」とし、インターネット交流サイト(SNS)などでも情報を発信している。

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