県内就職支援へ起業 富大、県立大生が株式会社 学生ニーズを企業に

意気込みを語る加藤代表=射水市西高木

 富大と富山県立大の学生が、若者の県内定着を図る株式会社「トワクル」を設立した。学生対象のアンケートで生の声を集め、県内中小企業との交流会など、学生に寄り添う就職活動支援を行い、企業や行政、地域と学生をつなぐ架け橋となることを目指す。

  ●LINEで収集

 富大、県立大の学生約1800人が登録する公式LINEを活用して、就職先に対する希望など学生のニーズを収集し、大学や県内企業、行政機関などに届ける。学生の声を基に企業交流会を企画し、地元企業とのつながり形成を目指す。学生のチャレンジを支援する一般社団法人T―Engine(射水市)から生まれたプロジェクトで、同団体発の起業は初めて。

 23日、射水市西高木のトワクル本社で記者会見が開かれ、代表取締役の加藤哲朗さん(25)=県立大大学院2年=は「県内企業に目を向けるきっかけを作り、学生が自分で情報を集め、考えられるようになれば良い」と期待した。

 29日に企業交流会第1弾「ものづくり企業フェス」を富山市のhirakuコワーキングスペースで開く。

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