【岩手・みちのく大賞典】ヒロシクンが4連勝…高橋亮「躊躇せず逃げの手に」

6月23日、水沢競馬場で行われた11R・みちのく大賞典(M1・3歳上・ダ2000m)は、高松亮騎乗の3番人気、ヒロシクン(せん5・岩手・佐藤雅彦)が勝利した。3/4馬身差の2着にグローリーグローリ(牡9・岩手・菅原勲)、3着にゴールドギア(牡9・岩手・伊藤和忍)が入った。勝ちタイムは2:08.5(稍重)。

1番人気で石川倭騎乗、グランコージー(牡7・岩手・千葉幸喜)は4着、2番人気で村上忍騎乗、ヴァケーション(牡7・岩手・畠山信一)は7着敗退。

1着 ヒロシクン
高松亮騎手
「レース前は本命馬が逃げる形になるだろうというのが大方の予想でしたし、僕たちもそうでしたが、返し馬の感度が良くて。スタートも速かったので躊躇せず逃げの手に出ました。道中のペースを落としすぎて後ろからつつかれるのも嫌だったから、前半は意図的に少し速めに。ちょっとお茶目な部分がある馬ですから、気合いを入れながらという感じで乗っていましたけども、本当に最後までよく頑張ってくれたなと思います。みちのく大賞典は勝ちたいレースのひとつですからね。馬運車に馬の名前が載るという伝統あるレースなので勝つことができてすごく嬉しく思います。今日はヒロシクンと一緒に最高の結果を出すことができました。ファンが多い馬ですから、これからも“チームマサヒコ”一丸で頑張っていくのでこれからも応援をよろしくお願いします」

佐藤師「次走は未定」

みちのく大賞典 口取り (C)岩手県競馬組合

佐藤雅彦調教師
「JRA時代は1勝馬でしたがそれでB1級で3連勝はなかなかできない。力がある馬かなと思っていました。距離も岩手のペースなら2000mまで保つんじゃないかとね。だからチャレンジでしたがこのレースに使ってみました。レースでは少し気を抜くところがあるのでそれを気をつけて、3番手くらいにつける形も最初は考えたのですが、外枠からその位置だと強い馬たちの外・外を回る形になってしまう。それでは不利でしかないから、思い切った競馬をして欲しいと相談していました。結局挑戦者なのでね。いろんな事ができる。それでダメだったとしても全然いいからね。コーナーで反応しているし、後ろが追ってきても差が縮まらなくなっていたし。いけるかな、やれるかなと思いながら見ていましたが、直線に向いた時はホント力が入りましたね。勝ってとにかくびっくりしています。今、馬主さんが入院していまして、元気づけてあげられるかなと思っての出走でもあったんです。全てがびっくりですね。このレースを使ったら一回休ませようということはレース前から話していたので次走は未定。馬の様子と相談しながら考えたいと思います」

ヒロシクン 26戦5勝
(せん5・岩手・佐藤雅彦)
父:ドレフォン
母:エスプリドパリ
母父:ハーツクライ
馬主:瀬谷隆雄
生産者:社台コーポレーション白老ファーム

【全着順】
1着 ヒロシクン
2着 グローリーグローリ
3着 ゴールドギア
4着 グランコージー
5着 フレイムウィングス
6着 レールガン
7着 ヴァケーション
8着 スズカゴウケツ
9着 マイネルアンファン
10着 ボウトロイ
11着 ドスハーツ
12着 マイネルアストリア

© 株式会社競馬のおはなし