ロシア南部でテロ、20人死亡 イスラム過激派関与か

ロシア国家テロ対策委員会が24日提供した、武装勢力が襲撃したダゲスタン共和国・マハチカラの正教教会の写真(ロイター=共同)

 【モスクワ共同】タス通信によると、ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラとデルベントで23日午後、武装勢力が複数のロシア正教の教会やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)のほか、交通警察の詰め所などを襲撃した。地元保健当局は24日、一連のテロにより治安当局者や市民ら計20人が死亡し、26人が負傷したと発表した。ロシア連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。

 過激派組織「イスラム国」(IS)との関係を主張するロシア国内の団体は23日、襲撃をたたえる声明をXで発表した。襲撃に関与した可能性があるが関連は不明。国家テロ対策委員会は24日、対テロ作戦を終了し、武装勢力の5人全員を殺害したと発表した。

ロシア南部ダゲスタン共和国のデルベントで、煙を上げる建物=23日(ロイター通信が入手した映像から、ロイター=共同)
ロシア南部ダゲスタン共和国で起きた武装勢力による襲撃の現場=23日、デルベント(タス=共同)
23日、武装勢力による襲撃があったロシア南部ダゲスタン共和国首都マハチカラの路上の緊急車両(ロイター=共同)

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