◆ 菅野の登板回避を見事カバー
巨人がヤクルトに逃げ切り勝ち。このカード3連敗をなんとか阻止した。この日は先発予定の菅野智之の登板回避でのアクシデントがありながらも、リリーフ陣の踏ん張りが勝利を手繰り寄せる要因となった。
まず緊急先発したドラフト5位左腕・又木鉄平が初回のピンチをなんとか無失点で切り抜けると、その裏に主砲の岡本和真がタイムリー二塁打で先制点をプレゼント。3回にはエリエ・ヘルナンデスの2ランに、吉川尚輝にもタイムリーが飛び出し3点を追加した。4回にはヤクルト打線に3点を返され、試合の行方はどっちに転ぶかわからない展開となるが、巨人のリリーフ陣が5回以降1本のヒットも許さぬ熱投を披露し、4－3で逃げ切りに成功した。
完璧な投手リレーを演じた巨人のブルペン陣に対し、23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した江本孟紀氏は「緊急でリリーフを注ぎ込まなければいけない展開になりましたけど、今日のピッチャーみんな、やっぱり気合入ってましたね。この1点を守って、俺たちがこの連敗を止めるぞっていう、そういう気持ちがよく出てましたよね」と5人のリリーバーたちの気迫に拍手。先発のマウンドを託された又木にも「やっぱり開き直りっていうかね、もうどうせやられてもいいよと、急に投げるんだからみたいな。それがいい方に出たんじゃないですかね。そういう気持ちがね。なかなか思いっきりよく投げてましたもんね。次またチャンスは来ると思います」と高評価を与えていた。
連敗後のアクシデントと嫌なムードの中、一丸野球で接戦をモノにした巨人。ただの1勝以上の価値のある一戦だった。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
