パリ五輪出場12か国のポット分けが確定! 世界2位に食い込んだ日本男子バレーにとって“最悪の組み分け”はどれ?【ネーションズリーグ】

ついにパリ五輪・男子バレーボール競技に出場する12か国が出揃った。

現地6月23日、男子ネーションズリーグ(VNL)1次ラウンドがフィピリンとスロベニアの2会場で最終日を迎え、世界ランキング3位の日本男子代表は同5位アメリカと対戦。ともに主力数名が欠場した一戦ながら、日本はセットカウント3-0(25-20、25-23、25-19)のストレート勝利を収めた。通算成績を9勝3敗として4位で終え、5位カナダと27日の準々決勝で対峙する。

セルビア(同10位)とキューバ(同11位)の一騎打ちとなっていたパリ五輪ラストチケットを巡る争いも決着を見た。最終日にキューバはポーランド(同1位)に0-3で、セルビアもスロベニア(同3位)に2-3で敗北。この結果、セルビアが逃げ切って出場権を勝ち取った。

世界ランキング2位に浮上して待機していた日本にとっては朗報だ。スロベニアは3-2の勝利にとどまり、わずか「0.1ポイント」しか上積みできず、354.46ポイント止まり。日本は354.75ポイントでその差はたったの「0.29ポイント」だった。日本はパリ五輪本番で栄えあるポット1の座を掴んだのだ。

26日に行なわれるパリ五輪本大会の組み分け抽選において、VNL1次ラウンド終了後の世界ランキングの順位がポット分けの指標となる。本大会出場の12か国は3組に分かれて総当たりの1次リーグを戦う。プールAに開催国フランス、Bに世界1番手(ランキング1位のポーランド)、Cに世界2番手(同2位の日本)が入ることが決まっており、後は3~5番手、6~8番手、9~11番手にポット分けされ、抽選で順々に各プールに振り分けられる。
以下が4つのポットの内訳だ(カッコ内は最新世界ランキング)。

【ポット1】
フランス(開催国/7位)→プールAへ
ポーランド(1位)→プールBへ
日本(2位)→プールCへ

【ポット2】
スロベニア(3位)
イタリア(4位)
アメリカ(5位)

【ポット3】
ブラジル(6位)
アルゼンチン(8位)
カナダ(9位)

【ポット4】
セルビア(10位)
ドイツ(11位)
エジプト(19位)

日本にとって“最悪のシナリオ”となる組み分けはいずれだろうか。やはりアメリカ、ブラジル、ドイツと同居するのがもっとも過酷か。あるいはイタリア、カナダ、ドイツと戦うのもなかなかハードだ。女子のセルビアと同様に、ポット4に強豪ドイツがいるのがなんとも悩ましいところである。

逆に、今回のVNLで勝利したスロベニア、アルゼンチン、そしてアフリカ最上位国エジプトと一緒の組合せとなれば、一番与しやすいと言えるかもしれない。

パリ五輪・男子バレーボールは7月27日に開幕。1次リーグの各組2位と各組3位で成績上位2チームの計8チームが決勝ラウンド(準々決勝)に進出する。

はたして52年ぶりの五輪金メダルに向けて、日本男子代表はプールCでどんな強豪を迎え撃つのか。あっという間に終了する抽選会の結果に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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