住宅街にアライグマ 須賀川、3匹のうち2匹を捕獲

住宅街に現れた野生のアライグマ3匹。親子とみられる=20日午後2時ごろ、須賀川市今泉(読者提供)

 須賀川市今泉の住宅街に野生のアライグマ3匹が出没し23日、3日間にわたる猟友会の捕獲作戦の結果、このうち2匹を捕まえた。残る1匹も近く捕獲できる見込みという。

 アライグマは20日午後2時ごろ、石崎勝守さん(82)が自宅近くの側溝に3匹いるのを発見。石崎さん方のビワの木に登り、実などを食べていたとみられる。

 市を通じて連絡を受けた地元猟友会員が出動し、20日に目撃場所の周辺3カ所にわなを設置。23日午前7時ごろ、わなにかかったアライグマ1匹が発見され、午後にはもう1匹が捕獲された。残りの1匹は石崎さん方の小屋内に逃げ込んでおり、近くわなで捕獲される可能性が高いとしている。捕獲されたアライグマは今後、法律に基づいて処分される予定としている。

 捕獲した県猟友会須賀川支部長の小針一夫さん(68)によると、アライグマは全国的に生息場所を拡大しており、人里に降りて畑などを荒らし、収穫前の農作物に影響を及ぼすという。今回捕獲された周辺は住宅や田んぼが広がる静かな住宅街で、近くには小中学校もある。小針さんは「爪や歯は鋭く、感染症などのリスクもあり危ない。見つけても不用意に触らず、自治体や猟友会に連絡してほしい」と呼びかけた。

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