新センターで119番を一括して受信 県南東部7市町が共同運用 「消防需要に広域的に対応」

越谷市大泊に建設する(仮称)共同消防指令センターのイメージ図(越谷市提供)

 2026(令和8)年から埼玉県の県南東部7市町が共同運用する消防指令業務について、東埼玉消防指令業務共同運用協議会(越谷市)は、越谷市大泊に119番を一元化する「(仮称)共同消防指令センター」を整備する。

 7市町は越谷市、三郷市、吉川市、松伏町、春日部市、草加市、八潮市。管轄人口は約117万人。7市町を管轄する5消防局・消防本部は26年から、新たに整備するセンターで119番を一括して受信する。

 同協議会によると、新設するセンターは鉄筋コンクリート免震構造2階建て。延べ床面積約1636平方メートル。外構を除く建設費は11億473万円。26年1月竣工、同4月から運用を開始する予定。

 センターは13人が3交代で消防指令業務に当たる。119番を受け、センターから各消防局・消防本部に出動指令を出す。一方、出動指令を受けた後、各消防局・消防本部が行う消火活動、救助の状況、病院への搬送などのやりとりの詳細については今後、運用開始までに協議する。

 同協議会は「消防指令業務を共同で運用することで、複雑多様化する消防需要に広域的に対応し、さらに質の高い消防指令業務を展開したい」としている。

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