米信用格付け引き下げも、債務上限巡る対立で=TD証券

Mehnaz Yasmin

[21日 ロイター] - TD証券の米金利戦略担当責任者ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は「ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラム」で講演し、来年に見込まれる米国の債務上限を巡る対立は2011年の危機以来最悪の事態の一つとなり、信用格付け引き下げにつながる可能性があると指摘した。

議会は2025年1月1日まで債務上限の適用を停止している。一方、議会予算局(CBO)はこのほど、2024年度の財政赤字が1兆9150億ドル、25年度が1兆9380億ドルに増加すると予測し、債務拡大懸念が高まった。

ゴールドバーグ氏は「私は債務の持続可能性を懸念している。米国の財政赤字の先行きはかなり持続不可能だ」と指摘。早ければ来年にも格付け引き下げの可能性があるとした。

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