津から松阪までの18キロ堤防 410億円かけ整備完了 斉藤国交相ら出席し式典

老朽化などに伴い整備事業が進められてきた三重県津市から松阪市までの堤防改良整備が完了し、22日に津市内で記念式典が開かれました。

1950年代から60年代にかけ、災害復旧事業として整備された約18キロメートルの堤防は、老朽化などによって高潮や地震による液状化被害が危惧されたことから、1992年度から国土交通省の直轄事業として改良整備が進められ、総事業費約410億円をかけ昨年度、完成しました。

事業の完了を記念して開かれた22日の式典には、関係者ら約150人が出席しました。

斉藤国土交通大臣は「生命と財産を守ることに大きく貢献し、にぎわい空間を作り出すと確信している」とあいさつしました。

三重県の一見知事は「今後も多くのメガ台風がやってくる可能性がある。伊勢湾台風級が来ても大丈夫なようしっかり整備してもらった」と述べました。

式典の後、斉藤大臣は津市内の海岸整備現場を視察し、国交省の担当者から海岸線の地形や整備事業で用いられた工法などの説明を受けました。

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