途中出場からの得点はメジャー大会通算4度目!…31歳FWフュルクルクがドイツ代表の切り札に

ドイツ代表FWニクラス・フュルクルク(ドルトムント)が、スイス代表との一戦を振り返った。23日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

EURO2024・グループA第3節が現地時間23日に行われ、既に決勝トーナメント進出を決めているドイツはここまで1勝1分のスイスと対戦した。序盤からペースを掌握したドイツだったが、28分に先制点を献上し、今大会初めてリードを許す。それでも敗色濃厚で迎えた90+2分、途中出場の2選手が同点ゴールをもたらす。ダヴィド・ラウムが左から上げたクロスにフュルクルクが頭で合わせてネットを揺らし、土壇場で1-1のドローに持ち込んだ。

スコットランドとの開幕戦に続いて途中出場からゴールネットを揺らし、ドイツのグループA首位通過に大きく貢献したフュルクルク。データサイト『Opta』によると、同選手はFIFAワールドカップカタール2022と今回のEURO2024において、途中出場から4ゴールを記録しているとのこと。これはメジャー大会のドイツ代表チームにおける最多記録となっているようだ。

2022年11月の代表デビュー以降、ここまで国際Aマッチ19試合の出場で13ゴールと決定力を発揮しているフュルクルク。試合後には「同点ゴールによってチームの雰囲気、そして国全体の高揚感を高めることができたと思っている。とても良い気分だったし、チームとしてあの喜びを味わえたことに安堵しているよ」と得点シーンを振り返りつつ、次のように言葉を続けた。

「チームとして素晴らしい瞬間だったし、決定的なものになるだろう。通常、簡単な対戦相手などいないが、ヨーロッパチャンピオンになりたいのであれば、本当に強い相手にも勝たなければならない。(ラウンド16で対戦可能性のある)デンマークやスロベニア、セルビアにも自分たちを凌駕する力があるだろう。でも、今大会では既に自分たちの実力を示すことができていると思う」

また、チームを率いるユリアン・ナーゲルスマン監督も「決定的なゴールを決められる選手を交代で投入することは重要だ」と前置きした上で、「彼はまたゴールを決めた。良いゴールだったし、我々にとって重要な選手だ。ベンチから投入できるような選手がいるのは嬉しいことだよ」とフュルクルクを称賛した。

ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)では、イングランド代表、デンマーク代表、スロベニア代表、セルビア代表からなるグループCを2位で通過したチームと対戦。28年ぶりの欧州制覇を目指す戦いはまだまだ続く。

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