原油先物続落、ドル高が重し 堅調な米需要は支援材料

Florence Tan

[シンガポール 24日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は続落。高金利が長期化するとの懸念からリスク選好が後退し、ドルが上昇したことが重しとなった。

0036GMT(日本時間午前9時36分)時点で、北海ブレント先物は0.40ドル(0.5%)安の1バレル=84.84ドル。米WTI先物は0.39ドル(0.5%)安の80.34ドル。北海ブレントは先週末21日の取引で0.6%下落していた。

ただ、両先物とも先週1週間では約3%上昇。米国の石油製品需要増加の兆しや、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」による減産が意識された。

ANZのアナリストはリポートで、米原油在庫が減少し、ガソリン需要は7週連続で増加、ジェット燃料消費は2019年の水準を回復したと指摘した。

中東の地政学リスクや、ウクライナによるロシア製油所へのドローン(無人機)攻撃の激化も原油価格を下支えしている。

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