猫を危険にさらす『想定外の問題行動』3選 愛猫を傷つけないための対策も

1.人間の食べ物を食べる

食事を用意してあるテーブルから、ちょっと目を離した隙に、猫に食べられてしまった…。人間の食べ物に興味を持つ猫は多く、欲しがったり、隙があれば食べてしまったりすることもありますね。

しかし、人間の食べ物には、猫にとって害になるものが少なくないのです。

ネギ類は、猫を危険にさらす食材としてよく知られています。ネギそのものを猫が口にすることは少ないでしょうが、ハンバーグなどにはタマネギが含まれているので、食べてしまうことがあるかもしれません。

肉や魚ならよいかというと、味付けをされているものは、塩分や糖分を摂り過ぎたり、香辛料を食べてしまったりするので、やはり与えない方がいいでしょう。

他にもチョコレートやぶどうなど、猫の健康に害を与えるとされる食材は数多くあります。持病によっては食べてよいものも制限されている可能性があるため、盗み食いをしないよう対策をしましょう。

2.ゴミを漁る

猫にとっておいしそうなにおいがする場所といえば、ゴミ箱。人間が捨てた食べ物の残りなどが、猫の食欲をそそってしまいます。猫は嗅覚が優れているので、きちんと捨てたつもりでも、見つけられてしまうでしょう。

人間の食べ物が猫に害を与えたり、食べ物のにおいがついているビニールなどを食べてしまう危険性があります。キッチンの三角コーナーに捨てられた生ゴミも要注意です。魚や鶏肉の骨などが、猫の胃に刺さってしまう恐れがあるからです。

3.危険な場所に登る

猫は高い場所が大好きですよね。身軽で、びっくりするようなジャンプを見せてくれます。ただし、安全な場所ならいいのですが、登ってほしくない場所もありますよね。

特に、キッチンのシンクやガス台などはとても困ります。思わぬ事故や火事につながる恐れも。炊飯器やトースターなどの家電を使用中に飛び乗って、火傷をしてしまうこともあります。

また、カーテンに登ってしまうやんちゃな猫もいますね。カーテンをボロボロにされて困るだけでなく、爪が引っかかったり、落下して猫自身が思わぬケガをすることがあります。

愛猫を傷つけない対策とは?

猫の思わぬ問題行動に対処するのに、猫を大声で叱ったり、叩いたりするのは絶対にやめて下さいね。まずは、人間の側で対策をすることが大切です。

おいしそうなにおいがすれば、猫はどうしても興味を持ってしまいます。食事や食べ残しをそのままにしておかず、食事の後はすぐに片づけましょう。ゴミ箱や三角コーナーはフタ付きのものがおすすめ。シンクやコンロのカバーなども市販されているので、それらを利用してもいいいでしょう。

登ってほしくない場所に、物理的に登ることができないように、何かものを置いておくのもおすすめです。

猫の嫌いな柑橘系の香りのスプレーをかけておくのも効果的かもしれません。ただし、精油(エッセンシャルオイル)は猫に害を与えてしまうことがあるため、スプレーは市販されている猫のしつけ用のものが安心です。

猫に「ここへ来てはいけない」と学習させるために、手を叩いて音を出したり、霧吹きで水をかけるなど、猫をびっくりさせてしつけるという方法もあります。根気よく続けることで覚えてくれることがありますが、このとき、それをしているのが飼い主さんだと気づかれないようにすることがポイントです。

まとめ

猫の問題行動をやめさせるためには、猫がイタズラできないよう、事前に対策をしておくことが大切です。

猫がストレスや運動不足から問題行動を起こしてしまうこともあります。上下運動ができる環境が整っているか、遊んであげているか、スキンシップはできているか、などもチェックしつつ、対策をしましょう。

問題行動をやめさせることは、猫を危険から守ることでもあります。猫も飼い主さんも安心して過ごせるように工夫してみて下さいね。

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