出産後の心身の不調に対応する「産後ケア」の昨年度の利用者数が、過去最多になったと広島県が発表しました。
県によりますと、出産後の女性の30～50パーセントは、産後数日から2週間ごろにメンタル不調になるといわれ、心身のケアが非常に重要だということです。
県では、2021年度から全ての市町で産後ケア事業を実施していますが、昨年度の利用者数は延べ2715人で、前の年度を356人上回って過去最多となりました。
利用の内訳は、医療機関や助産所等に行ってケアを受ける「日帰り型」が1065人で最も多く、宿泊してケアを受ける「宿泊型」が846人と続きました。
また、乳児が生後間もなく、外出が不安な母親のために助産師等が訪問し、自宅でケアを受けられる「訪問型」の利用も804人で、徐々に利用が増えているということです。
県では「出産後の心身不調に対応する『産後ケア』の認知度をさらに高めるとともに、今後の利用増に対応できるよう市町と連携して、受け入れ態勢を整えていきたい」としています。
