ハナショウブ楽しむイベント、7年ぶり復活 菊ケ丘運動公園(青森・五所川原市)、29日に

開催するハナショウブフェスのポスターを手にする田村委員長(左)と菊池会長

 青森県五所川原市中心部の菊ケ丘運動公園で29日、園内のハナショウブを楽しむイベントが7年ぶりに復活する。「HANASHOBU Fest(ハナショウブフェス).2024」と銘打ち、五所川原商工会議所青年部(菊池孝一会長)が主催。当日は飲食店やクラフト、キッチンカーなど50近いブースが並ぶ予定で、アート体験など若い世代向けの企画も盛り込んでいる。

 同公園には、東京の明治神宮から株分けされたハナショウブが植えられており、シーズンには白や紫の美しい花が散策する人の目を楽しませる。かつては地元の町内会でつくる富士見住民協議会が「ごしょがわら花菖蒲せせらぎまつり」を催していたが、2017年を最後に途絶えていた。

 同青年部は本年度、「地域の祭りはみんなを元気にする」との思いから、新たなスタイルで再開させることを決定。市内外の飲食店やキッチンカーなどに声をかけた。

 29日は午前10時に開幕。バルーンアートやミニブーケの制作体験、ジャグリングショー、「ニジマス・イワナつかみどり」など、家族でも楽しめる多数のイベントやアトラクションを用意している。

 「子どもたちが必ず帰ってきたいと思える地域創りをしよう-というスローガンが青年部にはある。子どもたちの記憶に残る祭りにしたかった」と、同青年部の田村佑平・地域活性化委員長(40)は狙いを説明。

 菊池会長は「毎年少しずつ祭りを行い、収益の一部でハナショウブの株を増やしていく-という夢もある。街中にこんなにハナショウブのある公園はなかなかない。そこを魅力として発信したい」と話している。

 フェスに関する問い合わせは五所川原商議所(電話0173-35-2121)へ。

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