中国の佳兆業、清算審理が延期 債務再編へ作業継続

Clare Jim

[香港 24日 ロイター] - 香港の裁判所は24日、経営難に陥っている中国不動産開発会社、佳兆業集団に対する清算申し立て審理を8月12日まで延期し、債務再編計画に取り組む猶予を与えた。

佳兆業は2021年終盤に120億ドルのオフショア債務が不履行に陥り、2年にわたり海外債務再編に取り組んでいる。

同社の上級顧問は債権者集団が複数メンバーで構成されており、詳細を詰めるのに時間がかかると説明。その上で、2週間以内に合意に署名したいとの考えを示した。

また、合意には債権者への新株発行が含まれるが、郭英成会長が引き続き筆頭株主にとどまると述べた。

判事は「進展がなければ(佳兆業は)弁解のしようがない」と述べた。

同社への清算申し立てを巡っては、当初の申立人による取り下げを受け、主要な債権者団のトラスティー(社債権者の利益を代表する信託受託者)であるシティコープ・インターナショナルが3月以降、新たな申立人となっている。

佳兆業は中国の不動産開発会社の中で中国恒大集団に次いで海外債務が多い。中国恒大は今年初め、香港の裁判所から清算を命じられた。

ロイターは先週、佳兆業の郭会長がオフショア債務の再編について規制当局の承認を得るため、ほぼ10年ぶりに香港から中国本土に戻ったと報じた。

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