一縷の望みを繋いだ“90+10分”! 3位突破の可能性を残したハンガリー代表MF「このような展開を嬉しく思う」

23日のEURO2024・グループA第3節でスコットランド代表と対戦し、1-0の勝利を収めたハンガリー代表の選手たちが、喜びのコメントを残している。同日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

2戦2敗で、グループAの3位以下が確定したハンガリー代表。決勝ラウンド進出には第3節で勝利した上で、他グループの結果次第となる中、一縷の望みをかけてスコットランド代表と対戦した。試合は両者譲らない展開が続いたまま、スコアレスで後半アディショナルタイムに突入。同時間帯にはMFドミニク・ソボスライを中心に相手ゴールを脅かしたものの、ポストに嫌われるなど攻勢は実らず。刻々と目安の10分が近づいてきたその時、自陣ゴール前からロングカウンターを発動。3選手で敵陣ペナルティエリア内にまで侵入すると、最後はFWケヴィン・チョボットが“値万金”の決勝点を挙げる。劇的勝利で勝ち点3の3位に浮上。2大会ぶりの決勝ラウンド進出に向けた前提条件をクリアした。

試合後、チョボットのゴールをアシストし、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に選出されたMFロランド・シャライ(フライブルク/ドイツ)は「信じられないよ。100分という最後の最後の時間に奪ったゴールは、僕だけでなく、チーム全員、スタッフ、ファンにとても素晴らしい気分を味わわせてくれたもの。このような展開になったことを嬉しく思うし、他の試合についても、僕たちにとって有利な結果になることを期待している」と万感な思いを明かした。

また、34歳の守護神も喜びを露わに。GKペーテル・グラーチ(ライプツィヒ/ドイツ)は「(ゴールが決まるのを)期待していたんだ。特にラスト15分は、試合を決めるチャンスがあったからね。最後の1分でもゴールが生まれるのは、まさに純粋なフットボールで、本当にうれしい」としつつ、「スコットランドの強さは分かっていた。彼らはフィジカルに勝ったオープンな試合をしようとするから、僕たちはそれを避けるべく、コンパクトにまとまり、ギャップを埋めて、カウンターを狙っていた。最後の15~20分はオープンな展開になることも予想できたし、そうせざるを得なかったよ」と試合を振り返っている。

決勝ラウンドに駒を進められる“3位”は、6グループ中の成績上位4カ国。他グループの結果を待つハンガリー代表の命運は、どのようなものになるのだろうか。

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