Xの配信機能が有料化、Premium限定に。背景に著作権侵害の“大量発生”か

Image:sdx15/Shutterstock.com

X(旧Twitter)のサービス上で行われるライブ配信を案内する公式のアカウントは、ユーザーがサービスにおけるライブ配信機能が有料ユーザー向けになることを明らかにした。これまでは、ユーザーなら誰でもこの機能を利用できた。

Xのライブ配信紹介アカウントは、「近いうちに、Premium加入者のみがXでライブストリーミングできるようになります」と投稿に記し「これには、Xに統合されたエンコーダーからのライブ配信も含まれます。ライブ配信を継続するにはPremiumにアップグレードしてください」とした。

「Xに統合されたエンコーダー」が具体的に何を指しているのかについては全く説明がないが、Engadgetはこれが昨年8月から提供されているStreamlabsのゲーム配信機能だろうとの見方を示している。また、Xウェブサイトのヘルプセンターにある「X上でライブ放送を作成する方法」のページには、iOSまたはAndroidアプリを使い、スマートフォンやタブレットに搭載されるカメラを使ったライブ配信機能が説明されている。さらに、主に音声配信に使われている機能であるSpacesにも、映像つきでライブ配信する機能はある。

今回の発表に関して、Xのライブ配信関連に携わる従業員は、今回の動きの最大の理由は「Premium以外のアカウントからのブロードキャストでは、著作権侵害と著作権侵害が大量に発生している」ためだと述べた。そして、Xはペイウォールの背後にライブ配信機能を置くことで、こうした違法配信に対処でき、結果として独自の配信が増え、流通するコンテンツの質も向上できると持論を述べている。

© 株式会社 音元出版