手芸品で地域つなげる  鶴川の「おばあちゃん」らが活躍 町田市

吉田さん(右)と孫の村野さん

77歳から95歳までのきょうだいがハンドメイド団体「おばあちゃんの宝箱」と名乗り、筆箱やトートバックなどの手芸品を製作・販売している。活動は鶴川地区の寺院や市民センターでイベントが開催されると聞くや出店。最近は多くの人に知られるようになり、商品に対しての「素敵」――の反響は次へのやる気につながっているという。

取り組みのきっかけとなったのは、現在「おばあちゃんの宝箱」メンバーとしている吉田尚代さん(85)の声。コロナ禍で不足したマスクを必要な人に届けたいと手づくりのものを製作するなか、「足が悪くて手渡せない」と悩んでいた。そこで吉田さんの孫である村野千登勢さん(48)が手助けし、販売ブースを設けるようになったという。

村野さんは自作の手芸品を販売し、元気になっていったというおばあちゃんの宝箱のメンバーらを見て、「後期高齢者など、支援を受ける側になっても誰かの役に立つことが生きる力になると実感した」と商品づくりに励む祖母らを見つめながら話している。

次回は28日

おばあちゃんの宝箱は今後、地域のつながり作りの一環として、イベント出店の際に「誰でも参加可能な販売体験をできるようにしたい」という。次回は6月28日(金)に鶴川市民センターで行われるイベントに参加予定となっている。

手作りのペンケース

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