ベネッセ、オンライン習い事を全国の学童に展開 7月から

by 本多 恵

「チャレンジスクール」で放課後児童クラブに「アート」「ダンス」「探究学習」の講座を提供

株式会社ベネッセコーポレーションは、同社のオンライン習い事サービス「チャレンジスクール」において、「アート」「ダンス」「探究学習」の3講座を全国の放課後児童クラブ(以下、学童)に向けて2024年7月より提供する。

契約は自治体や学童ごとで、契約期間は週1回×12カ月の「通年プラン」と、夏休みなど特定期間のみの「スポットプラン」を用意している。料金は導入施設数や受講期間、受講回数に応じて異なり、利用者負担と自治体負担のどちらも可能となっている。

「チャレンジスクール」の契約プランと受講例

近年、学童の利用者数は増加傾向にあり、こども家庭庁の調査によると2023年には全国で過去最多の145万人以上になっている。ベネッセは学童をめぐる課題として、放課後児童支援員の不足や保育の質の担保、保育内容の地域差を挙げている。また、保護者や自治体からは「学童の時間に習い事をさせたい」「放課後に学びの時間を充実させたい」といった要望が多く、今回の取り組みにつながったという。

チャレンジスクールは、2022年に開講して以来「ゲームで考える力を養う「ゲーム学習 by ポケモンユナイト(小1~小6向け)」発想する力を伸ばす「プログラミング by マインクラフト(小3~小6向け)」といった講座を提供。双方向型のライブ配信を通じて、児童1人ひとりが好きなことや得意なことを見つけて伸ばす機会を提供している。

「チャレンジスクール」の5つの特長
「チャレンジスクール」1回のレッスンの流れ

今回提供を開始する講座の詳細は、下記の通り。

●アート

絵や工作のさまざまなテクニックを現役アーティスト講師から直接学べる。表現力に加え、思考力や好奇心も伸ばす。

チャレンジスクール「アート」
  • 対象:年中~年長/小1~小6
  • 1回あたりの時間:約45~60分
  • コンテンツ例:「カラーペンで模様の種類を学び、アート作品を作ってみよう!」「オリジナルのフリスビーゲームをつくってみよう!」

●ダンス

子供向け教室での指導経験が豊富な、エイベックスの講師が指導。声かけをしながらレッスンを進めるため、初心者でも楽しくダンスの基本を身に付けられる。

チャレンジスクール「ダンス」
  • 対象:年中~年長/小1~小6
  • 1回あたりの時間:約45~60分
  • コンテンツ例:「ダンスの基本ステップにチャレンジ!」「みんなで振り付けにチャレンジ!」

●探究学習

人気の職業や身近な事柄をテ―マにしたレッスン。児童が夢中になるようなクイズやワークを通し、答えのない問いについて自分なりに考える力を養う。

チャレンジスクール「探究学習」
  • 対象:小1~小6
  • 1回あたりの時間:約45~60分
  • コンテンツ例:「キミも絵本作家・漫画家!」「みのまわりの「カタチ(形)」を探究しよう!」

受講に必要な環境は、下記の通り。

  • ネットワーク環境
  • 教室あたり1台のZoom接続用のデバイス(PC/タブレット/スマートフォンのいずれか)
  • 画面投影用のモニターまたはプロジェクター
  • 外付けスピーカー、マイク(推奨)

同スクールは、自宅などからオンラインで受講可能なので送迎の負担がなく、講師に直接わからないことを直接質問できるのが特長だ。同社は今後も講座や対象学年を拡大する予定としている。

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