松山・石手地区で相乗り送迎サービス開始 定額予約制でNPOなど運営

関係者に見送られ運行を開始した相乗り送迎サービス「チョイソコいして」の車両=24日午前、松山市樽味2丁目

 愛媛県松山市石手地区で24日、定額予約制の相乗り送迎サービス「チョイソコいして」の運行が始まった。地区の住民や事業者らでつくるNPO法人「だんだんのわ」などが運営。気軽に移動できる手段を高齢者らに提供することで外出を促し、介護予防や地域活性化などにつなげる。

 利用対象は石手、石手白石、新石手、溝辺町、道後姫塚、常光寺町の在住者。石手地区を中心とした病院・スーパーなど12カ所に停留所を設けており、1人月額3500円で、自宅や停留所、別の会員宅の間を行き来できる。車両は運転手を含めて5人乗りで、四国交通(松山市)が平日午前9時~正午、午後1時~午後4時に運行する。電話予約が必要で、ネッツトヨタ瀬戸内(同市)がコールセンター機能を担う。

 「チョイソコ」は自動車部品大手のアイシン(愛知県)がシステムを提供。同社によると、全国約70市町村で導入され、県内では松山と今治の両市で運行されている。(松本尚也)

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