FIFAランク61位→17位へ…6年の月日 本田圭佑&乾貴士の鮮烈弾、日本中が熱狂した瞬間

ロシアW杯セネガル戦でゴールを決めた乾貴士(左)と本田圭佑【写真:Getty Images】

6年前のロシアW杯セネガル戦をプレイバック

ワールドカップ(W杯)北中米大会は、2年後の2026年に開催される。アジアの最終予選を9月に控える日本代表は、これまでの過去W杯で数々の名場面を残してきた。6年前の6月24日、ロシア大会グループリーグ第2節の激闘では美しい一撃も生まれている。

2018年の6月14日から7月15日にかけて開催されたロシアW杯。日本はグループHでポーランド、セネガル、コロンビアと対戦した。コロンビアとの初戦を2-1で勝利した日本は24日、第2節でセネガルと激突。当時の西野朗監督の采配が勝ち点をもたらす。

前半11分にFWサディオ・マネに先制を許し、同34分にMF乾貴士のゴールで追い付く。だが後半26分にDFムサ・ワゲにネットを揺らされ再び1-2とセネガルに勝ち越されてしまう。

それでもMF香川真司を下げFW本田圭佑、MF原口元気に代えてFW岡崎慎司を投入すると、日本が一気に流れを手繰り寄せる。後半33分、前線へのロングボールから乾へとつながり、最後は本田が左足で合わせ2-2のドローに持ち込んだ。

ちょうど6年前の今日(6月24日)に行われたセネガル戦。最初の同点弾はDF長友佑都の絶妙トラップから、乾が放った華麗なコントロールショットだった。そして、2度目の同点ゴールは、岡崎がペナルティーエリア内で囮となったことで、本田に生まれる。“敬礼ポーズ”は当時日本の話題をさらった。

その後、日本は第3戦ポーランドとの一戦を0-1で落とした。H組2位の成績で決勝トーナメントへと進出したものの、ベルギー相手に衝撃の逆転負けを喫し(2-3)大会を去ることになる。

あれから月日が経ち――当時FIFAランキング61位だった日本も、現在は17位に上昇。欧州で活躍する選手も大幅に増えた。2022年のカタールW杯では強豪スペイン、ドイツを撃破。24年には18年大会にも参戦した長友が代表復帰するなど、ベテランと若手のバランスも良い。

波乱万丈だった日本代表の歴史を経て、期待の懸かる森保一監督が率いるチーム。9月には2026年W杯のアジア最終予選も始まるなか、新たなメモリーを残してくれることを、ファンも待ち望んでいるはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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