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宇宙人のものかとも疑われている謎の物体「モノリス」が、久しぶりに米国ネバダ州の砂漠に出現した。
ハイキングコースにモノリス出現
見つけたのはラスベガス・メトロポリタン警察の捜索救助部隊で、そのX(旧ツイッター)にはこうある。
「ハイキングに出かけるときに、悪天候に備えなかったり充分な水を持ってゆかないと予想外のことを体験するが....これはどうだ!この週末にラスベガス・メトロポリタン警察は谷の北、ガス・ピーク山付近でこの謎のモノリスを発見したのだ」
16日のことで、ガス・ピーク山はラスベガス市の北約36kmにあり、標高約2100mのラスベガス山脈の最高峰で、観光客のハイキングコースとしても知られる。
「モノリス」とは、スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」に登場する魔法の石柱「モノリス」にちなんでそう呼ばれるようになったもので、宇宙人が持ち込んだものではないかという憶測も呼んでいた。
今回出現したモノリスは高さ約2mの三角柱で、表面は鏡のように反射する素材でできており、地面にはコンクリートで固定されていた。
ところが5日後の21日、このモノリスは警察によって撤去されてしまった。「公有地に建てられた違法建築物」というのが理由で、その詳細は不明のまま非公開の場所に格納されているという。
チャットGPTに聞いてみると…
実は、ラスベガスにこうしたモノリスが現れたのはこれが最初ではない。
2020年12月4日早朝、ラスベガス市内の目抜通りフリーモント通りのカジノの前に、高さ約3mでプリズムのように反射する素材の柱状の物体が出現したことがあっが、このモノリスもその後撤去されてしまった。
世界のモノリスを調べているウェブサイト「モノリス追跡(Tracking The Monolith)」によると、この年2020年だけで米ユタ州、ルーマニア、英ワイト島など世界の9カ国17箇所でモノリスが出現していた。
しかし、「触らぬ神にたたりなし」なのか、それらのモノリスを詳細に調査した記録はなく、正体不明のままその後出現が止まり世の関心も薄れていた。
そこへ今回のラスベガス郊外への出現だ。なぜまた出現したのか、この原稿を書く上でもその実体に迫りたいのだが、何分にも地球の反対側のことでそれも撤収されてしまったというのでは手も足も出ない。そこで思いついたのが、デジタルのもの知りの知恵を借りることだ。AIのチャットGPTにモノリスの謎解きをしてもらった。
木村:
謎のモノリスを作ったのは誰?
チャットGPT:
2020年後半から世界各地に出現したモノリスは、具体的な製作者についてはほとんど謎のままです。いくつかのモノリスはアーティストやアートコレクティングに関連づけられています。
例えば「ザ・モストフェイマス・アーティスト」というグループが、カリフォルニアとニューメキシコのモノリスを製作したと認めました。彼らはウェブサイトに写真を投稿してレプリカを販売しており、少なくとも一部のモノリスがアートプロジェクトやいたずらの一環であることを示しています。しかし、すべてのモノリスがそうしたものであった訳ではなく、未だ解明されないものがあります。
木村:
モノリスはエイリアンが作ったのではないの?
チャットGPT:
謎のモノリスがエイリアンの創造物であるという考えは人気があり、メディアやオンラインのコミュニティで広く議論されています。しかし、モノリスがエイリアンの起源であるという主張を支持する信頼ある証拠はありません。調査されたモノリスは、人間によって作られたことを示す兆候を残しており、容易に入手可能な材料や建設技術が使用されています。
木村:
でもモノリスがエイリアンの創造物だとすれば、何の目的に使われたのだろう?
チャットGPT:
その場合ならいくつかの推測ができます。
1. 「コミュニケーション」人類と接触を図るための道具として。
2. 「観察」エイリアンが私たちの行動や反応を監視するため。
3. 「技術的マーカー」彼らの技術ネットワークの重要な支点として。
4. 「文化交流」彼らの芸術や建築の一部を人類に紹介する道具として。
5. 「心理実験」未解明の現象に対する人間の反応を研究するために。
6. 「領土のマーカー」人間が領土に旗を立てるように地域の領有権を主張する。
7. 「覚醒の引き金」人類の技術的、精神的進化に関連する覚醒を引き起こすため。
木村:
ではボクらはこのモノリス現象とどう対応すべきなの?
チャットGPT:
好奇心、猜疑心と実用的な考慮を組み合わせたバランスの取れたアプローチが必要です。
要するに、未だ解明されていない現象や物体に直面した場合は大いに関心を持つべきだが、その一方で、一方的な情報には流されずに常に疑いの目を忘れないようにということのようだ。しかし、そのためにも今回のモノリスについて詳細な情報の公開が求められるのだが……そうだろうチャットGPTくん!
【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
【表紙デザイン:さいとうひさし】