欧州、紛争のレバノン波及を懸念 ヒズボラの脅迫「容認できず」

[パリ 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は24日、中東の紛争がレバノンに拡大する瀬戸際にあると述べた。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は先週、イスラエルとの間で本格的な戦争が勃発した場合、イスラエル国内のどこも安全ではなくなると述べた。また、キプロスや地中海沿岸の他の地域に対しても警告を発した。

ボレル氏はルクセンブルクでの外相会合に先立ち記者団に「この戦争がレバノン南部に影響を及ぼし、波及するリスクは日に日に大きくなっている」と指摘。「まさに戦争が拡大する前夜だ」などと語った。

ギリシャのゲラペトリチス外相は「EUの主権国家に脅しをかけることは絶対に容認できない。われわれはキプロスの味方であり、テロ組織から来るあらゆる種類の世界的な脅威に共に立ち向かう」と述べた。

ドイツのベーアボック外相も、イスラエルとヒズボラの状況は非常に憂慮すべきものだとし、近々レバノンを訪問すると明らかにした。

© ロイター