初対面の3人、連携し救命  消防署長から表彰 川崎市高津区

左から三股さん、田邊署長、小林さん、河合さん

JR南武線・武蔵溝ノ口駅改札口で心肺停止中の人を人命救助した3人が6月10日、高津消防署で田邊浩太署長から表彰を受けた。表彰されたのは、駅を利用中だった河合麻里さんと小林達也さん、JR東日本で同駅勤務の三股松司さん。

3月17日、放射線技師を目指す社会人学生で、過去に上級救命講習も修了した河合さんが、倒れている人に気付いた。下顎だけが動き呼吸しているかの様に見える「死戦期呼吸」を見て命の危険を察知。「AED」(自動体外式除細動器)を手に取ると、様子を見て駆け付けたセコム(株)勤務の小林さんが協力。さらにそれを見た三股さんもサポートに。

救急車が到着する間、河合さんを指示役に、研修等でAED使用法を学んでいた小林さんと三股さんが交代で心臓マッサージをした。現在、傷病者は回復。初対面の3人が連携し、救命につながった。田邊署長は「勇気を持って行動してくれた」と感謝。3人は「助かったと後日知り、良かった」と笑顔だった。

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