15年以上前にハウスで偶然見つけた世界一の高知の花!嶺北地域のユリ『みもり』が出荷最盛期

高知が生んだ世界一の花!高知県嶺北地域だけで育てられている世界唯一の品種のユリ=みもりが出荷の最盛期を迎えています。

ユリの収穫がピークを迎えた嶺北地域の、こちらのハウスで出荷の準備が進められているのは・・・。

(リポート 松岡葵アナウンサー)
「世界で嶺北地域でしか栽培されていないユリなんです。正直、想像していたものとかなり違っていて、驚いています。花の数、分厚さ、そして、ユリ独特の香りがしないんです」

15年以上前に、上田裕介(うえた・ゆうすけ)さんが自身のハウスで偶然見つけたこちらのユリは、嶺北地域でしか栽培されていないユリ「ノーブル」から派生した特別な品種です。

上田さんの愛娘の名前と同じ「みもり」と名づけられ、2016年に本格的に出荷を始めました。

ユニークな形が評判となり、2022年には10年に一度、園芸王国オランダで開かれている花きのコンテストで、全ての部門の中から最も優れた品種に選ばれました。

24日は、一本一本手作業で専用のハサミで収穫したあと、丁寧に箱に詰めていきました。

(生産者 上田裕介さん)
「花粉や匂いが一切ありません。そして持ちが非常にいいので長く楽しんでもらえます。これからとても暑くなるので、すがすがしい清涼感のある色で、飾ってもらって、目からも涼しさを感じて楽しんでもらいたい」

上田さんが“娘”のように育てたみもりは、2024年度は3万5千本の出荷を見込んでいて、出荷の最盛期は10月まで続くということです。

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