「生活の中、観光の視点からも非常に重要」高層マンション建設相次ぐ城下町「松江」景観を次世代に残す景観基準見直しへ

島根県松江市の中心市街地で高層マンションの建設が、相次いで計画されていることなどを受け、市は、松江らしい景観を次世代に残すことを目的に、景観基準の見直しを始めました。

24日、第1回の会合があった「松江らしい景観づくり委員会」は、松江市の景観審議会の中に設置された専門委員会で、建築や歴史、法律の専門家など7人で松江市景観計画で定める景観基準の見直しを検討します。

松江市の中心市街地では、殿町に松江城天守とほぼ同じ高さ57メートルの19階立ての高層マンションや、大橋川沿いに高さ46メートルのマンションの建設が進められています。

委員会では、こうした現状を受け、「松江城天守から見える東西南北の山の稜線の眺望を妨げない」とする松江城からみた建物の高さや「反対に、地上から松江城がどう見えるか」という視点から、周辺の建物の高さやデザインについて検討することになります。

松江市まちづくり部 石本彰 部長
「松江城からの眺望だけでなく、下から見上げた松江城がどう見えるか、というところは、生活の中、観光の視点からも非常に重要なところだと思っている」

今後、この委員会で、景観基準の原案を作成し、その後、景観審議会に図り、松江らしい景観を守る新たな基準が作成されることになります。

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