不思議な生命感漂う作品展 「地球と言う星に生まれて」 命をテーマに開催/岡山・津山市  

岡山県内や広島県在住の美術家3人による展示会「地球と言う星に生まれて」が津山市川崎のポート・アート&デザイン津山で開かれ、命をテーマにした絵画や写真、造形の意欲作に来場者が見入っている。30日まで。

画家・田中MANさん(58)=倉敷市=、写真家・田原康丞さん(67)=広島県府中市=、美術家・ヨシダコウブンさん(71)=同福山市=が計約110点を出展。

田中さんのアクリル画は、泳ぐペンギン、ホッキョクグマ、カバといったモチーフを動きや質感を生き生きと表現し、水の揺らぎまでリアルに描いている。田原さんの写真は、枯れた花を鮮明にとらえたカット、木漏れ日の中に横たわる女性の姿も印象的。ヨシダさんの造形は、空想の動物たちを具現化した陶製の面や置物が不思議な生命感を漂わす。

赤磐市の自営業・小林伸子さん(57)は「田中さんの絵はリアリティーとともに、動物たちへの愛情を感じる。ヨシダさんのユニークな造形もいい」と話した。

ヨシダさんは「地球の自然環境が危機的な中、この奇跡の星に生きる命の尊さを感じてほしい」としている。

午前10時~午後6時。火曜日休館。

田中さんのアクリル画に見入る来場者

© 津山朝日新聞社