市の50代課長がスーパーで約3000円相当の総菜万引き…停職6カ月の懲戒処分「自暴自棄に…」 痴漢行為の係長は減給処分 新潟・長岡市

新潟県長岡市はスーパーで万引きをしたとして50代の男性課長を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。スーパーでの万引きを繰り返していたという男性課長。一体なぜ万引きをしたのか。また、市は痴漢行為を行った職員などの懲戒処分も発表した。

なぜ?万引き繰り返した課長「自暴自棄に」

19日付で停職6カ月の懲戒処分となったのは、長岡市教育委員会に所属する課長職の50代男性だ。

男性は6月2日午前10時45分ごろ、長岡市内のスーパーで総菜6点(約3000円相当)をレジを通さずに店外に持ち出したところ、警備員に確保され、店舗側が警察に通報。

男性は逮捕されなかったが、市が本人に聞き取り調査をした結果、窃盗行為を認めるとともに、2024年3月にも同じ店で総菜2点(約1000円相当)を盗んでいたことが発覚した。

なぜ課長職の男性が万引きをしたのか…市の調査に対し、男性は「職場や家庭でのストレスから逃げ出したく自暴自棄になった」と話し、2回目については「衝動的だった」と話していて、常習性はなかったという。

また、「心から申し訳なく、深く反省している。市民の皆様、お店、市役所の職員、これまでお世話になったすべての方を裏切ってしまったことを猛省している」と話しているという。

電車内で痴漢行為…減給処分に

また、減給処分(10分の1)となったのは、係長職の40代男性だ。

この男性は2023年12月12日夕方、休日に在来線に乗車していた際、酒に酔った状態で隣に座る女性の足に手の甲が触れる痴漢行為を行った県迷惑行為防止条例違反の疑いで任意捜査を受けていた。

男性は行為を認め、相手方との示談が成立し、2024年3月27日に不起訴処分となっている。

安全確認不十分で交通事故

一方、戒告処分となったのは、消防本部所属の消防副士長の20代男性だ。

この男性は2021年11月4日、私用で長岡市内の市道を自家用車で走行中、県道との十字路交差点で、道路標識に従って一時停止後に直進しようと発進したものの、安全確認不十分のまま進行したことにより、左の道路から直進してきた普通乗用車と衝突。

車を運転していた40代男性に手首骨折などの傷害を負わせ、2022年2月15日付で罰金40万円の略式命令を受けていた。

5月、ケガを負わせた男性との示談が成立したことから、今回戒告処分となった。

職員の不祥事に市長がコメント

職員の不祥事が相次いだことを受け、長岡市の磯田達伸市長は「このたび、市職員がこのような不祥事を起こしたことは、長岡市政全体に対する重大な信用失墜行為であり、誠に遺憾であります。市民の皆様の市政へ対する信頼を著しく裏切ったことを深くお詫び申し上げます。長岡市として、再発防止に向け、全職員に対して改めて綱紀の粛正及び服務規律の確保を徹底し、再発防止と信頼回復に向けて努めてまいります」とコメントしている。

(NST新潟総合テレビ)

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