【地方公務員】退職金が高い都道府県はどこ?どの都道府県でも2000万円超に

警察・学校の先生など「職種別の平均支給額ランキング」も確認

公務員には「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があり、人口として多いのは地方公務員となります。

教員や警察官、市区町村の役場職員などが地方公務員に該当し、勤務地によって給与や退職金の支給額に差があるのが一般的です。

今回は地方公務員の退職金について、最新データから都道府県別の平均支給額をランキング化してみました。

なお、退職金の支給額は勤続年数などによって左右されるため、今回は地方公務員のうち「60歳定年退職者の平均支給額」に限定して紹介します。

職種別の平均支給額ランキングもまとめたので、合わせて確認しましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

地方公務員「60歳定年退職者」の退職金平均支給額【都道府県別ランキング】

【写真1枚目/全5枚】都道府県別ランキング(全職種)。次の写真からは「警察」など職種ごとの退職金ランキングも紹介!
  • 1位 静岡県:2275万9000円
  • 2位 三重県:2263万1000円
  • 3位 愛知県:2261万5000円
  • 4位 京都府:2253万4000円
  • 5位 山梨県:2244万5000円
  • 6位 山形県:2239万2000円
  • 7位 滋賀県:2237万8000円
  • 8位 栃木県:2237万7000円
  • 9位 群馬県:2237万3000円
  • 10位 佐賀県:2234万1000円
  • 11位 長野県:2229万7000円
  • 12位 福島県:2227万5000円
  • 13位 神奈川県:2225万8000円
  • 14位 大分県:2220万4000円
  • 15位 山口県:2219万5000円
  • 16位 東京都:2218万5000円
  • 17位 兵庫県:2216万9000円
  • 18位 岩手県:2211万7000円
  • 19位 熊本県:2211万5000円
  • 20位 福岡県:2209万円
  • 21位 徳島県:2207万2000円
  • 22位 香川県:2206万8000円
  • 23位 岐阜県:2206万円
  • 24位 千葉県:2204万6000円
  • 25位 宮城県:2203万円
  • 26位 愛媛県:2198万9000円
  • 27位 鹿児島県:2197万8000円
  • 28位 新潟県:2195万6000円
  • 29位 島根県:2194万6000円
  • 30位 石川県:2193万4000円
  • 31位 埼玉県:2191万8000円
  • 32位 福井県:2190万4000円
  • 33位 広島県:2189万1000円
  • 34位 富山県:2188万6000円
  • 35位 宮崎県:2187万9000円
  • 36位 茨城県:2183万4000円
  • 37位 大阪府:2179万4000円
  • 38位 奈良県:2174万6000円
  • 39位 秋田県:2173万2000円
  • 40位 高知県:2164万8000円
  • 41位 長崎県:2162万4000円
  • 42位 北海道:2155万7000円
  • 43位 青森県:2149万8000円
  • 44位 和歌山県:2137万7000円
  • 45位 沖縄県:2108万6000円
  • 46位 鳥取県:2097万円
  • 47位 岡山県:2050万7000円

※2022年4月1日から2023年3月31日までの期間に退職した職員1人当たりの平均支給額

1位は静岡県で、平均支給額は2275万9000円とのことです。47位の岡山県との差は225万円ほどありますが、すべての都道府県で2000万円を超えていることがわかります。

なお、上記の金額は「全職種」の平均支給額です。参考までに、「一般職員」「一般職員のうち一般行政職」「教育公務員」「警察職」のランキング上位も見てみましょう。

【職種別】地方公務員の退職金「平均支給額」ランキング【TOP5】

ここからは地方公務員の退職金について、「一般職員」「一般職員のうち一般行政職」「教育公務員」「警察職」の職種ごとに都道府県ランキングを見ていきます。

地方公務員のうち「一般職員」の退職金

一般職員の退職金
  • 1位 静岡県:2270万7000円
  • 2位 愛知県:2263万3000円
  • 3位 山梨県:2249万8000円
  • 4位 京都府:2243万9000円
  • 5位 栃木県:2236万4000円

地方公務員のうち「一般職員のうち一般行政職」の退職金

一般職のうち一般行政職の退職金
  • 1位 静岡県:2307万1000円
  • 2位 愛知県:2291万6000円
  • 3位 滋賀県:2275万円
  • 4位 東京都:2273万1000円
  • 5位 栃木県:2272万3000円

地方公務員のうち「教育公務員」の退職金

教育公務員の退職金
  • 1位 兵庫県:2312万8000円
  • 2位 岡山県:2287万1000円
  • 3位 三重県:2284万8000円
  • 4位 静岡県:2283万5000円
  • 5位 京都府:2273万円

地方公務員のうち「警察職」の退職金

警察職の退職金
  • 1位 東京都:2292万5000円
  • 2位 神奈川県:2282万5000円
  • 3位 愛知県:2274万2000円
  • 4位 茨城県:2256万8000円
  • 5位 静岡県:2243万3000円

最も平均支給額が多いのは「教育公務員」となっており、1位の兵庫県は2300万円を超えています。なお、全職種の平均支給額で1位だった静岡県は、どの職種でもトップ5にランクインしています。

退職金が多い地方公務員は安泰?

ランキングを見るとわかるように、どの都道府県でも平均支給額が2000万円を超えています。

退職金が多ければ経済的に安定した老後生活を送れる可能性はありますが、お金の使い方、老後に必要な資金は人それぞれです。そのため、退職金が多いからといって安泰とは言い切れません。

また、今回ご紹介したランキングはあくまでも「平均」の金額を基にしたものです。実際の支給額には個人差があり、誰しもが平均程度の退職金を受け取れるとは限りません。

地方公務員だからといって安泰だとは思わず、必要に応じて家計の見直しや資産運用などを行い、将来への不安を少しでも軽くしておきましょう。

参考資料

  • 総務省「給与・定員等の調査結果等」

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