競技人口急増!ビル・ゲイツもハマる『ピックルボール』は今が始め時?初心者も楽しめる理由は「ボールの穴」

アメリカでは競技人口は約1000万人、いま世界で最も競技人口が伸びているとも言われる『ピックルボール』が日本にも広がっています。

ピックルボールとは?

テニスと卓球とバドミントンの要素を併せ持つピックルボールは、1965年にアメリカで誕生しました。実業家のビル・ゲイツさんもハマっているという今、注目のスポーツです。

アメリカのプレーヤー
「高齢者でもプレーできます。83歳でも20歳と対戦できます」
「バーに行く感覚で気軽に運動しに来ています」

日本でも各地で体験会が行われ、裾野が広がりつつあるんです。

ジムで体感!ピックルボールの魅力

やってきたのはアメリカ発祥のスポーツジムです。

ゴールドジム宇城熊本店 佐藤浩慈 店長「同じアメリカ発祥として、ゴールドジムとてはピックルボールを導入したいという思いがありました。できるスペースがあるジムに関しては、どんどん始めていこうという動きですね」

熊本県宇城市の店舗では、今年2月にコートを作りました。使うのは木製、金属製、またはグラファイト製のパドルと呼ばれるラケットと、穴の開いたボールです。

このボールはテニスボールの約3分の1の速さで飛ぶと言われ、スピードが抑えられることでラリーが続きやすいのが魅力です。

沖村考祐アナウンサー「ボールに穴が開いているので、軌道が読めないですね」
ゴールドジム宇城熊本店 中山太鳳 トレーナー「思ったより跳ねない感じですね。卓球やテニスと違ってボールに空気抵抗があるので、バウンドも速く跳ねないし、初心者でも返しやすいと思います」

競技人口を増やすため、スポーツジムらしいプロテインの特典もあります。

中山トレーナー「10回連続ラリーができたので、運動後の栄養補給にどうぞお飲みください」

ピックルボールを楽しむ動きは他にも。例えば熊本県八代市にはスポーツのクラブ活動に取り入れた小学校があります。更に、意外な業態でプレー環境を整えた店もあるようで…?

小学1年生から90歳までピックルボール

熊本県宇城市の『喫茶シャトル』に併設された屋内コートでピックルボールを楽しむ人たち。年齢層は小学1年生から、最高齢はなんと90歳です。

熊本のプレーヤー「あと2か月で91になります。ピックルボールは年代が全く関係なく、子どもたちはひ孫みたいだね」

小学生「ここのおっちゃん(店主)に教えてもらって楽しかったから、その次からやるようになりました」

店主の辻正勝さんは、SNSでピックルボールを見たことがきっかけで、去年10月に本格的にプレーできる環境を整えました。

辻さんによりますと熊本県内でパドルやボールを買える場所はなく、インターネットで購入して揃えたといいます。パドルは3000円台の安価なものから、3万円台の高額のものまであるということです。

さらに、この店はピックルボール界のビッグネームがやってきた特別な場所でもあります。ピックルボールの全米大会で9回優勝したダニエル・ムーアさんが今年4月、店にやってきたのです。

喫茶シャトル 辻正勝さん「この人がピックルボールを広めたというか、神様的存在です。ちょっとだけ打ってもらえませんかと言って、打っていただいて。全然フォームが崩れずに、ぼくがどこに打っても真正面に返ってくる。やっぱり違うなという感じです」

“ピックルボール界の神様”の後押しを受けて、店主の辻さんは普及活動を続けます。

とはいえ熊本県では日本ピックルボール協会による体験会や公式戦はまだ開かれておらず、いわば「後進県」。いま始めれば、あなたがピックルボールの第一人者になるかもしれません。

© 株式会社熊本放送